ドゥカティは12月22日、MotoGPとスーパーバイク世界選手権(SBK)の両方でワールドタイトルを獲得したことを記念して、12月15日に発表した『パニガーレV4』の2つの限定モデルが、受注開始から数時間で合計520台を完売した、と発表した。
◆ドゥカティは2022年に同じシーズンに初めてMotoGPとSBKの両方でタイトルを獲得
パニガーレV4の2つの特別な限定モデルは、フランチェスコ・バニャイア選手の「デスモセディチGP」と、アルバロ・バウティスタ選手の「パニガーレV4 R」にヒントを得て製作された。これらのスペシャルエディションは、ドゥカティが2つの偉業をファンとともに祝うイベントとして、12月15日にイタリアで開催された「Campioni in Piazza2」の記者会見で発表された。
ドゥカティは2022年、同じシーズンに初めて、MotoGPとSBKの両方でタイトルを獲得した。エンジニア、チーム、ライダーが協力し、ドゥカティは偉業を達成することができたという。ダブルタイトル獲得を記念して、2つの特別なコレクターズアイテムを製作する。
『パニガーレV4 S』をベースに製作される2つのスペシャルエディションは、フランチェスコ・バニャイア選手(#63)、またはアルバロ・バウティスタ選手(#19)のマシンのレプリカカラーが特長だ。それぞれのモーターサイクルの燃料タンクには、バニャイアまたはバウティスタ選手が直筆でサインし、クリアコートで保護される。
◆生産台数はドゥカティの設立年に敬意を表して各260台の合計520台
シリアルナンバーが刻印された2つの特別モデルは、ドゥカティが設立された年を記念して、数量限定のリミテッドエディションとして製作される。生産台数は、ドゥカティが設立された1926年に敬意を表して、それぞれ260台のみとなる。
『パニガーレV4 2022 ワールドチャンピオン・レプリカ』は、オリジナルのレーシングマシンと同様、シングルシート仕様のみが設定される。ビレットアルミニウム製アッパークランプには、モデル名称とシリアルナンバーが刻印される。
9ディスクの「STM-EVO SBK」乾式クラッチ、標準仕様よりも2kg軽いアクラポヴィッチ製の型式認証済みサイレンサー、Stylema製Rキャリパーによって強化されたブレンボ製ブレーキシステム、リモートアジャスター付きMCSマスターシリンダー、Rizoma製ビレットアルミニウム削り出しアジャスタブ・フットペグ、レース用フロントフェアリングが装備されている。
◆数々の特別装備を採用
さらに、オールカーボンファイバー製のリア・エグゾースト・マニホールド・ヒートシールド、オルタネーター・カバー、フロント&リアフェンダー、フロントブレーキダクトも装着される。
また、片持ち式スイングアームには、チタニウムとカーボンファイバーを組み合わせたカバーが装着される。アルバロ・バウティスタ選手のレプリカカラーモデルには、パニガーレV4シリーズの上位バージョンと同様、ブラシ仕上げのアルミニウム製燃料タンクが装備される。
各モーターサイクルは、専用グラフィック付きの梱包木箱に入れられ、真正証明書、カスタムバイクカバー、データ収集システムの「ドゥカティ・データ・アナライザー+」が付属する。サーキットでパフォーマンスを最大限に発揮させたい顧客は、カーボンファイバー製オープンクラッチカバー、ナンバープレートとミラー取り外しキット、ビレットアルミニウム製レーシング燃料キャップなどの追加アクセサリーを取り付けることも可能、としている。