トヨタのEV『bZ4X』、双方向充電の共同研究に活用へ…「V2G」普及目指す

トヨタ bZ4X(米国仕様)
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トヨタ自動車の北米部門は11月14日、EVの『bZ4X』を用いた「V2G(ビークル・ツー・グリッド)」の共同研究を、米国南カリフォルニアの電力会社、サンディエゴ・ガス&エレクトリック社と行うことで合意した、と発表した。

V2Gの共同研究では、EVユーザーが電力網からEVのバッテリーを充電し、バッテリーから電力網に電力を放電する双方向の電力フロー技術を研究する。V2G技術は、エネルギーの信頼性の向上、再生可能エネルギーの統合、電気料金値下げなどを通じて、顧客のニーズをサポートする可能性があるという。

EVユーザーのニーズや充電習慣などを理解することは、V2Gの普及を促進するうえで重要だ。現在、EVユーザーの約80%が、送電網の需要が少ない夜間に自宅でEVを充電している。双方向機能があれば、ピーク需要時や、電力供給不足による停電などのタイミングで、EVから送電網に電力を送り返すことができる。今回のトヨタの共同研究は、EVユーザーのニーズと送電網のニーズの相乗効果を見出すとともに、双方向機能の潜在的なメリットについてEVユーザーに伝える方法を探ることを目的としている。


《森脇稔》

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