エンジンは、ついに280psを発生するようになる。といっても、現段階はまだ開発途中で出力は260ps前後だとエンジン開発担当者はいう。排気ポートをサイドにもってきたためポートデザインの自由度が上がり、ポートの面積とタイミングを回転数に応じて可変させている。これは、レシプロエンジンの可変バルブタイミングに相当する技術だ。加えて、3ステージ可変吸気システムも導入した。
これらの進歩により、エンジンはかなり高回転化された。現行のターボエンジンでは6500回転でピークパワーが出ていたのが、新エンジンでは9000回転でピークをむかえる。レッドゾーンはなんと10000回転からだ。 気になる環境対策だが、エミッションについてはカルフォルニアのULEVをすでにクリアしているという。「これから規制が厳しくなっても、クリアできるだろう」とは担当者。アイドリング燃費についても、現行比40%向上している。 |