あわや衝突---同じ踏切で2日連続トラブル

自動車 社会 社会

16日早朝、東京都小金井市のJR中央線・武蔵小金井駅に隣接した踏切で、遮断機が下り始めた際に強引に進入した乗用車2台が、前方を別のクルマに遮られて立ち往生するというトラブルが起きた。

警備員が電車を止めたため事故には至らなかったが、この踏切では前日の15日にも同じパターンでクルマ2台が今回と同様に取り残されるトラブルが起きている。

JR東日本によると、トラブルが起きたのは16日の午前5時25分ごろ。小金井市本町のJR中央線・武蔵小金井駅に隣接した踏切で、遮断機が下りかかっているにも関わらず乗用車2台が進入した。しかし、前方でゴミの回収を行っていた収集車に行く手を阻まれて踏切内に立ち往生。警備員が非常停止ボタンを押し、線路側の信号を赤にした。

電車は踏切手前50mで緊急停止し、現場で4分間の足止めを受けた。早朝ということもあり、後続電車との間隔が開いている時間帯だったため、ダイヤにも影響はなく、その後は平常運転に戻っている。

今回のトラブルが発生した踏切は高架化に伴う工事のため、対岸までの距離が従来の17mから2倍強の36mに拡大。加えて交通量が多い都道(小金井街道)と交差する踏切であること。駅に隣接しているため、特に東京方面へ向かう上り電車の場合、電車がホーム手前に入る段階から踏切が作動。ホームで乗客の乗降が続く間は遮断機がずっと下りたままになる等の理由もあり、今回の改良工事で最も渋滞が発生しやすい場所になっていた。

前日の15日にはバスに進路を塞がれたクルマ2台が同様に立ち往生したが、この際は一番本数の多い午前8時すぎだったため、電車のダイヤが混乱。ただでさえ全開時間の少ない踏切がさらに開かなくなるという悪循環も呼んだ。

この踏切の場合、約600m西方に立体交差化された迂回路があり、JRではこの迂回路の使用を推奨しているが、「急がば回れ」とならないのが実情のようだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集