【ITS世界会議05】GMのインターフェイス思想…先進安全自動車

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ITS世界会議IMS会場のGMコーナーでは、車車間通信機能を搭載した特製のキャデラック『CTS』によるデモンストレーションが行われていた。

GMの車車間通信システムは、GPSで測位した位置情報をDSRCにより周囲のクルマと共有。お互いの位置を知ることで、衝突の危険があれば警告するというもの。

ユニークなのは警告の発し方で、日本メーカーのようにカーナビ画面にこだわらない作りになっている。例えば、クルマの斜め後方から近づくクルマがある場合、接近する方向のドアミラーに設けられた警告ランプが光る。さらに接近車両の方向にウインカーをいれると、シートに内蔵された3つのバイブレーターのうち、接近車のいる方向が振動する機能も持っている。

「車車間通信はシンプルなシステム構成にすればコストを抑えられるので、普及をさせやすいと考えています。大切なのは多くのクルマに搭載することですが、その際の課題はディスプレイの価格の高さです。エントリーモデルまで広く装着することを考えると、(ミラー埋め込みランプなど)カーナビに頼らないシステムが必要でしょう」(説明員)

GMのシステムはコスト意識が強く、位置測位はGPSのみ、通信はDSRCで、前述のように表示部はカーナビ画面に頼らない。

「車車間通信の方が(路車間通信よりも)工夫次第で低コスト化が可能で、普及させ安いと考えています。GMとしては今後5年以内に市場投入していきたい」(説明員)

ディスプレイを持たないテレマティクス、「オンスター」を立ち上げたGMは、先進安全自動車に関しても“シンプル・イズ・ベスト”の姿勢のようだ。

《神尾寿》

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