米国ホンダは28日、高級車チャンネルのアキュラの主力セダン『TSX』に「TSXスポーツワゴン」を追加し、2010年秋から米国市場で販売すると発表した。
アキュラTSXは、2003年に登場。日本や欧州向けの『アコード』とメカニズムやボディパネルは共用しつつ、同ブランドのエントリーセダンとして、『RSX』(日本名:ホンダ『インテグラ』)後継車の役割を担った。
2代目TSXは、2008年4月のニューヨークモーターショーでデビュー。日本や欧州向けアコードがベースという点は初代と同様で、エンジンは2.4リットル直4 (201ps)と3.5リットルV6(280ps)が用意される。
2010年秋に投入されるTSXスポーツワゴンは、日本や欧州で2006年から販売されている『アコードツアラー』がベース。現時点では写真は公表されていないが、フロントマスクはアキュラ専用となり、エンジンなどのメカニズムをはじめ、ボディパネルなどはアコードツアラーと共用になる見込みだ。
アキュラTSXの今年1-9月の累計販売台数は、前年同期比18.2%減の2万1300台。アキュラブランドの中では最も落ち込みが小さい。セダンにワゴンを加えることで、米国ホンダは新たな顧客を呼び込みたい考えだ。