昨年10月に日本でも発売されたルノー『ルーテシア・ルノースポール』(通称:ルーテシアRS)は、フランス本国でフェイズ2に進化したルーテシア(本国名『クリオ』)をベースに、ルノースポールが、F1の技術をはじめ様々なモータースポーツのノウハウを基に開発したモデルである。
エクステリアは空力に着眼してデザインされている、とルノージャポン広報室の佐藤渉さんはいう。「そもそもフェイズ2に進化した段階で空力は改善されています。そしてルノースポールの場合は速度域が高いので、ダウンフォースを高めるためにディフューザーを付けたり、フロントバンパーやサイドスカートなどによる空力抵抗低減や、排熱のためのフロントフェンダーのエアアウトレットなど、空気の流れに対しF1などのノウハウをより多く注ぎこんでいます」と話す。
エクステリアの特徴はF1の技術直系だと佐藤さんは強調する。「デザインのためのデザインではなく、必要な性能を満たすためのデザインとなっているのです。その考え方はF1と同様、クルマを速く走らせるためにはどういう形が良いのか、という発想で出来上がった形なのです」。
またルノー・スポールというバリエーションに関し、「カルロス・ゴーン(CEO)の意向もあり、ルノースポールというクルマと、ルノーが参戦しているF1とを、もっときちんとリンクをさせるオーダーが以前から出ています。今回のように商品が新しくなるたびに、より強く(F1の技術やイメージが)反映されていく傾向にあります」と語った。