ホンダのハイブリッドスポーツ『CR-Z』が登場したのは、埼玉・西武ドームで12日から開催されている第12回国際バラとガーデニングショウ。主催者展示の一角にある「リトリートガーデン - 英国流癒しの庭」だ。
イングランド出身のガーデンデザイナー、チャップマン氏が作ったこの庭は、今から100年あまり前にビクトリアス・ポターによって書かれたピーターラビットの絵本のひとつ「The Tale of Jemima Puddle-Duck(翻訳名:あひるのジマイマのおはなし)」をイメージしたもの。猫の額のごとき狭い庭をハーブと花と樹木で埋め、庭の奥には2人がけのソファが置かれている。その狭さをまったく感じさせない仕上がりはまさにガーデニングの本家本元、イギリス流といった印象。ソファに座っていると、ハーブの芝生から心地よい空気が立ち上り、ほんの数m先の人々の雑踏が遠くの世界のことに感じられる。体感して驚く、実に神秘的な空間だ。
そのチャップマン氏からホンダに「癒しの庭に行くという演出のために、ホンダのエコカーを置きたい」と打診があったという。カセットコンロガスを使うホンダの耕運機、ピアンタのユーザーであったことが指名のきっかけだった。森の色に静かに調和する色合いとしてホンダがチョイスしたボディカラーは、ダークピューターメタリック。ショウのための“特別仕様”としてフューエルリッドにトールペイント調のデカールが貼付されているが、これがなかなかガーデニングに似合うワンポイントとなっていた。庭には13日発売のカセットコンロガス発電機『エネポ』も置かれていた。
このガーデニングショウ、チャップマンのテーマガーデンのみならず、魅力的な展示が所狭しとレイアウトされている。「湖水地方と森のガーデン」に設置されたブリッジハウス風のミニチュアハウスは、ジオラマ好きの人にもこたえられない魅力があるだろう。ほか、バラとドレスを一緒にレイアウトしたエリア、黒柳徹子と大野耕生のコラボブース等々、充実した展示が並び、コテージや花株、園芸用品などの販売も行われた。最終日となる17日は17時00分終了となる。