欧州自動車最大手のフォルクスワーゲングループは10月24日、2012年1‐9月期の決算を公表した。
同社の発表によると、アウディやセアト、シュコダなどを含めたグループ全体の総売上高は、前年同期比24%増の1442億ユーロ(約14兆9260億円)。
一方、営業利益は、88億ユーロ(約9109億円)。前年同期の90億ユーロに対して、2.2%の減益となった。長引く欧州での信用不安により、欧州新車販売が落ち込んだ影響が表れた。
2012年1‐9月の世界新車販売は、前年同期比12.5%増の約700万台。このうち、フォルクスワーゲンの乗用車部門は、9.7%増の360万台だ。米国での『パサート』を中心に、販売が好調だった。
フォルクスワーゲングループのハンスディーター・ペッチュCFO(最高財務責任者)は、「2012年後半は、ますます困難な情勢になると言い続けてきた。今回の決算は予想通りの結果」とコメントしている。