商船三井は6日、訓練設備や居室を増設した運航船による新人船員教育訓練プログラムを開始すると発表した。
実際の貨物輸送に使っている運航船を訓練目的に兼用するため、職員候補生に対し実態に即した訓練が実施でき、これにより船員としての基礎教育や同社の安全運行指針の理解とそれに基づく行動の習得をめざす。
また、専属のインストラクターが乗船することで必要な技能を網羅した訓練プログラムに基づき個々の職員候補生に応じた個別の教育指導を行う。
訓練対象船舶はコンテナ船10隻、VLCC(20万~30万トンクラスの大型タンカー)5隻の計15隻で、すでにタンカー部門から2隻のVLCCを利用して訓練を開始しており、約30名が参加している。