三菱重工グループの三菱重工航空エンジンは、英国ロールス・ロイスによるエアバス新型ジェット旅客機「A330neo」向け新型エンジン「トレント7000」の共同開発事業に参画すると発表した。
三菱重工航空エンジンは、リスク&レベニューシェアリングパートナー(RRSP)として、航空機エンジンの中核部位である燃焼器部品と低圧タービンブレードを担当する。
トレント7000は、大型航空機エンジンのトレントシリーズの第7世代モデルで、ボーイング787向けにMHIAELが三菱重工航空エンジンがRRSPとして参画するトレント1000-TENをベースに開発、A330neo向けとして独占的に供給される。
ロールス・ロイス独自の3軸構造設計を継承しながら既存エンジンのトレント700に比べて燃費効率を10%改善し、騒音の半減を実現する。推力クラスは6万8000~7万2000ポンド。
A330neoは、累計受注1300機を超えるエアバスのベストセラー中型旅客機A330の派生型機。搭載エンジンを高効率エンジンのトレント7000に換装することで、高い運航信頼性と燃費性能を同時に実現するとしている。
2017年後半にも初号機納入、商用運航開始が予定されている。