イタリアのスーパーカーメーカー、ランボルギーニ。同社が過去に製作した貴重なワンオフコンセプトカーが、オークションに出品される。
これは7月9日、オークション大手のRMサザビーが明らかにしたもの。11月に米国ニューヨークで開催される「アート・オートモービル」オークションに、ランボルギーニ『コンセプトS』が出品される、と発表している。
コンセプトSは2005年春、ジュネーブモーターショー05で初公開。『ガヤルド』をベースに、スピードスターを提案した1台だった。
当時、ジュネーブに出品されたのは、デザインスタディの動かないモックアップ。しかし、翌2006年の「コンコルソ・イタリアーノ」において、実際に走行可能なコンセプトSを初公開。細部のデザインも見直され、少量限定生産を前提にしていることをうかがわせていた。
しかし、コスト高や生産に大きな手間がかかることを理由に、ランボルギーニはコンセプトSの市販化を断念。11月にオークションに出品されるコンセプトSは、1台しか存在しないシャシーナンバー「001」。まさに、幻のスピードスターとなる。