ドイツの過激チューナー「マンソリー」は、ロールスロイス初のクロスオーバーSUV、『カリナン』をカスタマイズした、『Cullinan Billionaire』(カリナン ビリオネア)を世界初公開した。
まず車名で圧倒される。「ミリオネア」(億万長者)はよく耳にするが、桁違いの「ビリオネア」(十億長者)だ。しかもUSドル表現なので、日本円に換算すると1000億円をかるく超える計算となる。但し、販売価格が1000億円というわけではなく、ドイツの高級ブランド「ビリオネア」とのコラボレーションにより実現したモデルとなっている。
カリナンでは珍しい、2トーンカラーのエクステリアも迫力を増加している。フロントバンパーのコーナーエアインテークは拡大され、フロントエプロン、サイドスカート、カーボンファイバー製トランクリッドスポイラー、ルーフマウント・ウィング、再設計されたディフューザー、クワッドエキゾーストパイプを装備している。またワイドフェンダーには、24インチホイールが収まっている。
キャビン内も超豪華仕様だ。コックピットやドアパネルはホワイトレザー、シートに「MANORY」、ヘッドレストに「Billionaire」のロゴを入れたホワイトレザーシート、シート裏やアームレストにワニ革をあしらっている。
この手のカスタムは見た目にとどまることが多いが、マンソリーは心臓部にも手を抜かない。6.75リットルV型12気筒エンジンをブーストアップし、最高出力は611ps、最大トルク950Nmへと向上させた。さらに0-100km/h加速は5秒弱、最高速度は280km/hとパフォーマンスアップしている。
わずか13台の限定生産で、価格は888,538USドル(約1億円)とハンパないが、十億長者にはお手頃価格か...。