ベントレー フライングスパー 新型にアートカー、「ユニファイング・スパー」…多様性を表現

管理職に占める多様な人材の比率を2025年までに30%に引き上げる

多様性のシンボルの9色のプログレスフラッグ

新型のパワートレインはW12とV8の2種類

ウッドパネルが回転してタッチスクリーンが出現

ベントレー・フライングスパー 新型のアートカー「ユニファイング・スパー」
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ベントレーは5月27日、新型『フライングスパー』(Bentley Flying Spur)をベースにしたアートカー、「ユニファイング・スパー」を初公開した。

管理職に占める多様な人材の比率を2025年までに30%に引き上げる

このアートカーは、ベントレーの「ダイバーシティ&インクルージョン」計画の発表に合わせて初公開された。5月の「欧州ダイバーシティ月間」が間もなく終了し、世界各地で開催される6月の「プライド月間」を目前にした5月27日、特別なデザインで彩られたフライングスパーのアートカーによって、ダイバーシティ&インクルージョン計画の核となる考え方を示すのが狙いだ。

ベントレーは現在、創業101年の歴史において、大きな変革期にあるという。温室効果ガスの削減量が排出量を上回る「クライメート・ポジティブ」の実現に直面している。ベントレーはこのような状況を踏まえて、創造性と革新性を醸成するには経験と視点の多様性という基盤が重要であると考え、高級車メーカーとして最も多様性に富んだ企業になることを目指している。具体的には、管理職に占める多様な人材の比率を、2025年までに30%に引き上げる目標を掲げている。

多様性のシンボルの9色のプログレスフラッグ

新型フライングスパーのアートカーを手がけたのは、デザイナーのリッチ・モリス氏だ。趣味で絵画や彫刻を楽しむ彼は、多様性のシンボルとして用いられる9色のプログレスフラッグを取り入れ、アートカーを完成させた。

車体には、さまざまな人々の顔や踊る姿に沿って延びる一本の線と、「Love is Love」というメッセージが記された。これは、人種や宗教やセクシュアリティに関係なく、人々が力を合わせることの大切さを表現しているという。ユニファイング・スパーは、英国クルー本社で従業員に公開された後、今後数か月にわたり、さまざまなイベントに登場する予定だ。

新型のパワートレインはW12とV8の2種類

新型フライングスパーのパワートレインは2種類を用意した。直噴6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力635ps、最大トルク91.8kgmを引き出す。トランスミッションは、ZF製の8速デュアルクラッチ、駆動方式は4WDを組み合わせる。

4WDシステムは、リアアクスルにトルクが伝達される2WD走行が基本になる。路面状況の変化やスリップの発生を検知すると、自動的に4WDに切り替わり、フロントアクスルにもトルクが伝達される。0~100km/h加速3.8秒、最高速333km/hの性能を備えている。

直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力550ps、最大トルク78.5kgmを引き出す。2000rpmに達する直前に78.5kgmの最大トルクを発生すると、豊かなトルクを4500rpmまで維持する。トランスミッションは8速ATで、0~100km/h加速4.1秒、最高速318km/hの性能を可能にしている。

ウッドパネルが回転してタッチスクリーンが出現

新型のインテリアには、「ベントレーローテーションディスプレイ」が装備できる。エンジンスタートボタンを押すと、ダッシュボード中央のウッドパネルが回転して、12.3インチのタッチスクリーンが現れ、カスタマイズ可能な3種類のウィンドウがタイル表示される。ローテーションディスプレイをさらに回転させると、2つ目の面には外気温計とコンパスとクロノメーターなどのアナログメーターが3つ現れる。3つ目の面は、シンプルかつシームレスなウッドパネルで、デジタル表示は一切なくなる。

後席には、「タッチスクリーンリモート」が装備される。コンソールに一体化されており、ボタンひとつで簡単に取り外しできる。タッチスクリーンリモートによって、ブラインド、リアシートのマッサージ機能、後席のクライメートコントロールなどさまざまな操作が可能。ムードライティングなどの設定も保存できる。

《森脇稔》

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