ジープグランドワゴニア 新型、30年ぶりに復活…CES 2022出展へ

最大出力471hpの6.4リットルV8搭載

特別な加工を施したジープ伝統の7スロットグリル

ハンドメイドのサテンアメリカンウォルナットウッド

合計で最大75インチのデジタルディスプレイ

ジープ・グランドワゴニア 新型
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ジープは12月21日、米国で2022年1月5日に開幕するCES 2022に、新型『グランドワゴニア』(Jeep Grand Wagoneer)を出展すると発表した。

オリジナルの『ワゴニア』は、1962年に誕生した。1983年には、車名をワゴニアからグランドワゴニアに変更。1991年までの長期に渡って生産された米国製SUVの象徴的存在だ。ワゴニアとグランドワゴニアの製造元は、カイザー、AMC、クライスラーと目まぐるしく変遷したが、基本設計を大きく変えずに、およそ30年間生産され続けた。新型グランドワゴニアは、30年ぶりの復活となる。

◆最大出力471hpの6.4リットルV8搭載

新型グランドワゴニアには、6.4リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載している。このエンジンは、最大出力471hp、最大トルク62.9kgmを引き出す。広いトルクバンドを発揮するように設計されており、負荷や地形に関係なく、パワーと快適さをバランスさせているという。

ジープ・グランドワゴニア 新型ジープ・グランドワゴニア 新型

クラスをリードするV8パフォーマンスとクラス最高の牽引能力を実現するように設計された6.4リットルエンジンは、パワーとパフォーマンスの両方の新しいベンチマークを設定するために、専用チューニングを受けた。これらには、エキゾーストマニホールドやインテークマニホールド、エアボックスをエンジンベイの右側に移動することなどがある。

V型8気筒エンジンの豊かなローエンドトルクのおかげで、ボート、キャンピングカー、トレーラーなどを牽引できる。最大牽引力は約4.5トンで、クラス最高の牽引能力という。この6.4リットルV型8気筒エンジンは、「Fuel Saver Technology」による気筒休止と可変カムシャフトタイミングで、燃費を追求した。トランスミッションは、「TorqueFlite 」と呼ばれる8速AT。0~96km/h加速6.0秒の性能を備えている

◆特別な加工を施したジープ伝統の7スロットグリル

新型グランドワゴニアは、プレミアム大型SUVセグメントに投入される。ジープ伝統の7スロットグリルには、高級時計に見られるぎざぎざ仕上げに似たクロームレーザーエッチング加工が施された。

ジープ・グランドワゴニア 新型ジープ・グランドワゴニア 新型

ツートンカラーのブラックアクセントルーフをはじめ、プレミアムLED照明、フェンダーフレア、パワーリトラクタブルサイドステップを標準装備する。ボンネットやフロントエンド、グリルは、新型グランドワゴニア専用デザインとした。

クリーンなルーフラインと車両の周りを走るAラインは、オリジナルのワゴニアに敬意を表したものだ。ノイズを低減するために、音響合わせガラスとフロントドアガラスが標準装備されている。LEDテールランプは、リアからリアクォーターパネルまで伸びるように配置。ハンズフリーパワーリフトゲートが標準だ。

◆ハンドメイドのサテンアメリカンウォルナットウッド

インテリアは、モダンなアメリカンスタイル、細心の注意を払って設計されたディテール、エレガントな仕上げが特長になるという。広々としたインテリアは、アメリカの職人技を称えながら、細部へのこだわりを強調した、と自負する。

オリジナルのグランドワゴニアは、その外観にウッドを多用していた。新型は、内装にハンドメイドのサテンアメリカンウォルナットウッドを豊富にあしらう。彫刻が施されたサテンアメリカンウォルナットウッドは、かつては主にヨットなどに用いられたプレミアム素材だという。これは、デザインチームがオリジナルのグランドワゴニアの伝統を現代的な方法で再解釈したひとつの例になるという。

ジープ・グランドワゴニア 新型ジープ・グランドワゴニア 新型

メモリー設定とマッサージ、パワーランバーサポート、4ウェイパワードヘッドレストを含む24ウェイのパワーフロントシートが装備される。シートは3列で最大8名が乗車できる。2列目はキャプテンシートが標準だ。ドアを開くと、インストルメントパネルの外縁に「EST.1963」の刻印がある。 これは、1963年のオリジナル版の最初のモデルイヤーに敬意を示しているという。

◆合計で最大75インチのデジタルディスプレイ

合計で最大75インチのデジタルディスプレイが選択できる。インストルメントパネル中央の45インチディスプレイは、12.3インチのインストルメントクラスター、12インチのタッチスクリーンがメインディスプレイとして機能する。その下に、10.25インチのコンフォートディスプレイタッチスクリーンが設けられた。オプションのリアシートエンターテインメントシステムでは、すべてのディスプレイが、車両の始動時に同じアニメーションを表示する。

2列目の乗員は、2つのキャプテンシートの間にあるセンターコンソールの10.25インチのコンフォートディスプレイスクリーンを使用して、合計30インチの画面スペースを自由に利用できる。 2列目シートの乗員は、独立したストリーミング機能を備えたエンターテインメントシステム用の10.1インチタッチスクリーンにもアクセスできる、としている。

《森脇稔》

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