ボルボカーズ、次世代EVに自社製ソフト搭載へ…技術拠点に投資

ボルボカーズのスウェーデン・ストックホルムの技術拠点
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  • ボルボ・コンセプト・リチャージ
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ボルボカーズ(Volvo Cars)は3月11日、スウェーデン・ストックホルムの技術拠点に投資を行うと発表した。次世代EVなどに搭載するソフトウェアの少なくとも半分を、自社開発するという目標を2020年代の半ばに達成するのが狙いだ。

今回の投資によって、ソフトウェアエンジニアリング、データサイエンスと分析、製品管理、オンラインビジネス、ユーザーエクスペリエンスに長けた700人以上の専門家のためのワークスペースを創設する。この技術拠点は、ストックホルムの拠点を拡張するもので、ボルボカーズが進めている変革の重要分野のオンライン販売とソフトウェア製品開発において、すでに確立した必要な能力を基準に構築される予定だ。

この拡張により、ボルボカーズの力強い成長を支えるとともに、新車販売の少なくとも半分をオンラインで販売し、次世代EVなどに搭載するソフトウェアの少なくとも半分を、自社開発するという目標を2020年代の半ばに達成することを狙う。ボルボカーズは、このテック拠点に世界中から数百人の新しいチームメンバーを集めることを目標としている。

ボルボカーズのオンライン販売への移行は、何百万人もの消費者と直接関係を持ち、急成長する高級プレミアムEVの分野でリーダーとなることを目指す上で不可欠という。オンライン販売と直接的な関係への注力には、透明な価格設定、明確な製品情報、納期の明確化など、ボルボ車の注文のための簡潔で分かりやすいプロセスの構築も含まれている。

ボルボカーズは、ソフトウェアの開発を社内で行っている。それは、オンラインの目標を達成するためであり、自動車が従来の自動車の特性ではなく、ソフトウェアによって定義されるようになってきているためだ。優れたソフトウェアによる自動車を作り、ソフトウェアの自社開発による最大のメリットを得るために、ボルボカーズはEVのコンピューティングを強力なコアシステムに集中化することも進めている。これにより、ボルボカーズは、無線アップデートによって新しいソフトウェアや機能を自動車に導入し続け、より良く、より楽しい車を提供し続けることができる、としている。

《森脇稔》

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