世界最高級ブランド、ロールスロイスが開発中のフルエレクトリック2ドアクーペ、『スペクター』市販型プロトタイプの走行シーンをスクープサイト「Spyder7」のビデオが捉えた。
ロールスロイスは、間もなく新しい時代を迎え、2030年までに完全なエレクトリックカーブランドになる。その第一歩となる初EV『スペクター』がドイツ・ミュンヘン近郊でテストドライブをしている。
プロトタイプは同じく2ドアクーペの「レイス」を彷彿させるが、BMWのアーキテクチャに基づく「レイス」とは異なり、ゴーストとファントムと共有されている「Architecture of Luxury」アルミニウムスペースフレームを採用。より傾斜したフード、上下二分割されたスプリットヘッドライト、よりワイドなグリル、新しいショルダーラインを備え、後部ヒンジのスーサイドドアも確認できる。
パフォーマンスに関しては、今後登場が予定されるBMW「i7」と同レベルの、航続435マイル(700km)を可能にする120kWhのバッテリーパックを積み、少なくとも最高出力600psを発揮するデュアルモーターセットアップが期待でき、最大650psから700psオーバーも予想される。しかし、テスラ「モデルS」やリマック「ネヴェラ」のような動力性能重視ではなく、世界で最も豪華で快適なフルエレクトリックモデルになることだ。
スペクターのワールドプレミアは、2023年後半と予想される。