ジープ ワゴニア 新型、ロングボディ「L」登場…ロサンゼルスモーターショー2022出展へ

全長は標準ボディよりも305mm長い5759mm

直6ツインターボエンジン「ハリケーン」搭載

V型8気筒ガソリンエンジンに匹敵する性能

ジープ・ワゴニア L
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ジープは11月15日、米国で11月17日に開幕するロサンゼルスモーターショー2022に、大型SUV『ワゴニアL』(Jeep Grand Wagoneer L)の2023年モデルを出展すると発表した。

◆全長は標準ボディよりも305mm長い5759mm

同車は、ジープがおよそ30年ぶりに復活させたSUVの『ワゴニア』の新型に追加されたロングバージョンだ。新型ワゴニアは、同時に登場した新型『グランドワゴニア』と、兄弟車の関係にある。プレミアム大型SUVセグメントに投入される新型グランドワゴニアに対して、非プレミアムの大型SUVセグメントに投入されるのが、新型ワゴニアとなる。

ワゴニアLは、標準ボディの新型ワゴニアと比較して、全長は305mmプラスの5759mm、ホイールベースは178mmプラスの3303mmとした。

室内は3列シートで、2列目はベンチシートが標準、キャプテンシートはオプションとなる。乗車定員は7~8名。ホイールベースと全長の延長により、キャビン空間を拡大している。また、荷室の容量も拡大している。荷室容量はクラス最大で、新型ワゴニアに対しても、容量を増している。

ジープ・ワゴニア Lジープ・ワゴニア L

◆直6ツインターボエンジン「ハリケーン」搭載

ワゴニアLには、ジープブランドが属するステランティスが新開発した3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジン「ハリケーン」を搭載する。

ハリケーンは、排出ガスを削減し、燃費を向上させながら、よりパワフルなエンジンとなっているのが特徴だ。スムーズに回る直列6気筒エンジンに、最新のツインターボテクノロジーを組み合わせている。ハリケーンは、大排気量エンジンよりも優れた燃費と排出ガスの削減を実現すると同時に、競合他社のエンジンよりも多くのパワーとトルクを生み出す、と自負する。

ハリケーンには、2つの仕様が用意されており、ワゴニアLには標準バージョンを積む。ピークブースト圧が22psiとなり、最大出力は420hp、最大トルクは64.7kgmを引き出す。ハリケーンエンジンは、2350rpmからレッドゾーンまで、ピークトルクの90%以上を引き出し続ける特性とした。ワイドかつフラットなトルクバンドが力強い走りを可能にしているという。また、ハリケーンの直列6気筒は、ボア、ストローク、シリンダー間隔などの設計を、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンと共有している。

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◆V型8気筒ガソリンエンジンに匹敵する性能

ハリケーンでは、排ガス再循環システム(EGR)などにより、燃費性能を追求している。大排気量エンジンよりも最大15%燃費を改善しつつ、V型8気筒ガソリンエンジンに匹敵する性能を実現しているという。ハリケーンの基盤は、構造用アルミ製オイルパンを備えたアルミ製エンジンブロックだ。クロスボルト鋼のメインベアリングキャップには、鍛鋼クランクシャフトと鍛鋼コネクティングロッドが組み込まれる。

専用の冷却回路を備えたチャージクーラーは、標準版がシングルインレットだ。シリンダーヘッドとデュアル水冷式エキゾーストマニホールドを一体設計した。連続可変容量式のオイルポンプは、ポンプ出力をエンジンの状態に合わせて調整し、摩擦損失を減らし、燃料の節約に貢献する。ハイフローボールバルブサーモスタットは、冷却システムの制限を最小限に抑え、機械的損失を低減させている。

低慣性かつ大容量の2個のターボチャージャーが、スロットル入力に迅速に応答するために、それぞれが直6エンジンのうちの3気筒を受け持つ。また、シリンダーボアのプラズマトランスファーワイヤーアーク(PTWA)コーティングにより、薄型で低摩擦を実現している。専用のチェーン駆動シャフトによって作動するポンプは、標準版がシングル。これにより、350バールの高圧での直接燃料噴射を可能にした。エンジンはDOHCで、広範囲で完全に独立した可変バルブタイミング機構を備える。エンジンの再始動を迅速に行うために、強固なスターターモーターを備えた省燃費のエンジンストップスタート(ESS)機能が採用されている。

《森脇稔》

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