日本初の民間主導で月面着陸を目指すispaceは、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1で、ランダー(月着陸船)がSpaceXのファルコン9での打ち上げと、ロケットからの分離に成功した。
東京日本橋にあるミッションコントロールセンター(管制室)との安定した通信を確立し、ランダーの姿勢の安定を確認するとともに、軌道上で安定した電源供給を確立し、ランダーの基幹システムに不備がないことを確認した。
民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1のランダーは、2022年12月11日16時38分(日本時間)に打ち上げられたSpaceXのファルコン9から分離され、所定の軌道に投入された。
ランダーはロケットから分離された後、ispaceの管制室との通信を確立し、ランダーの姿勢の安定を確認するとともに、軌道上で安定した電源供給を確立し、ランダーの基幹システムに不備がないことを確認した。これによって、初期クリティカル運用状態の完了を確認した。
顧客ペイロードに不備が無いか最終確認を行ったうえで、ミッション1マイルストーンの第三段階である安定した航行状態を確立する「Sucess3」を完了させる予定。
ispaceには、スズキが出資しているほか、トヨタ自動車、スパークス・イノベーション・フォー・フューチャーなどが出資するファンドも出資している。