アウディ(Audi)は12月9日、ドイツ・インゴルシュタットとネッカーズルム工場から出荷される新車に、環境に優しいR33燃料を採用した、と発表した。
アウディは工場に設置されている給油所の燃料を、2021年に「R33ブルーディーゼル」に切り替え、その後、「R33ブルーガソリン」も導入した。これは、アウディが脱化石化に貢献し、気候目標の達成を支援するための方法という。
環境に優しいR33ブルーディーゼルは、2021年3月からインゴルシュタットとネッカーズルム工場の給油所で採用されている。さらに今回、従来の「E10ガソリン」をR33ブルーガソリンに切り替えた。
R33ブルーガソリンとR33ブルーディーゼルは、残留物と廃棄物系の原料を使用した再生可能成分が、3分の1の割合で含まれている。これらの燃料は、第2世代のバイオ燃料と呼ばれる。ガソリンの再生可能な成分は、エタノールなどの含酸素燃料10%と、パルプ生産の副産物であるトール油などの残留物から得られるバイオナフサ23%で構成されている。R33ブルーディーゼルは、26%の再生可能なパラフィン系燃料の水素化植物油(HVO)と、7%のバイオディーゼルで構成されており、残りの67%は化石燃料だ。
R33ブルー燃料は、石油の採掘から車両に給油されて走行するまでの分析において、化石燃料を使用したディーゼルやガソリンと比較して、CO2排出量が少なくとも20%削減される。近年、その数値はさらに上昇している、としている。