ルノー アルカナエンジニアード の「金色は先進性の象徴」…インタビュー

ルノー アルカナE-TECHエンジニアード
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ルノー・ジャポンはE-TECHハイブリッドを搭載したSUV、ルノーアルカナ』に「E-TECHエンジニアード」を設定し、5月11日から販売を開始すると発表した。

ルノー アルカナE-TECHエンジニアードルノー アルカナE-TECHエンジニアード

◆R.S.LINEよりも上級に

---:今回追加されたアルカナE-TECH エンジニアードについて教えてください。

ルノー・ジャポン広報グループの佐藤渉さん:これは新しいグレードです。今までのR.S.LINE E-TECHフルハイブリッドに変わって、このエンジニアードが設定されました。現在アルカナはこのE-TECHエンジニアード(フルハイブリッド)とR.S.LINEマイルドハイブリッドの2種類になりました。

グレードのイメージでは、エンジニアードの方がR.S.LINEよりもちょっと高級な感じです。

---:エンジニアードとはどういう位置付けなのでしょう。

佐藤:これは、アルカナだけではなく、『ルーテシア』や『キャプチャー』にも新しいグレード体系として設定していきます。

この体系はいままでにないもので、これまではインテンスとかゼンなどがありましたが、これらとは体系が違っています。まずテイスト的にはどのモデルも内外装ともシックに仕上げており、先進性やテクノロジーみたいなものを表現するグレードという位置付けです。

その特徴としてはクルマのディテールを見ていただくと金色があちらこちらに入っているのに気づいてもらえると思います。これはルノーのEVラインの色なのです。例えば『メガーヌE-TECH エレクトリック』にも、同じようにグリルやバンパーに金色が入っています。

ルノー メガーヌE-TECH エレクトリックルノー メガーヌE-TECH エレクトリック

このもとをただすと、『メガーヌeビジョン』の時から使っていた色です。先進性とか、テクノロジーをまずはコンセプトカーで表現して、この金色を象徴的に使っているのです。それを実際の商品にも取り入れることで、EVや先進のテクノロジーが“繋がり”として表現していることを伝えているのです。ですからこれからの電気を象徴するようなルノーのクルマにはこの色が入っていきます。

ルノー・メガーヌ eビジョンルノー・メガーヌ eビジョン

今回それがこのE-TECHフルハイブリッドに入ったのです。つまりE-TECHという技術がルノーにとってみると、EV、電動化のカテゴリーに入るということがひとつ。そしてこの技術は今後EVに移行するまでの間の主力になりますから、そういう意味でこのE-TECHモデルにも金色の色が入ったデザインを取り入れ、それをきちんとグレード体系化したことで明確にしているのです。

---:そうするとマイルドハイブリッドにはないのでしょうか。

佐藤:いまのところはありません。因みにこちらはR.S.LINEで少しスポーティな味付けのトリムになっています。

---:それではBEV専用車にもエンジニアードはあるのでしょうか。

佐藤:BEV専用車は電気自動車そのもので、ほかにパワートレインのバリエーションはありませんので、あえてエンジニアードは必要ないという考えです。

◆デザインコンシャスなユーザーに

---:ではアルカナはどういう人たちが購入しているのでしょう。

佐藤:ざっくりですが年齢でいえば50代以上というイメージ。購入理由のトップはデザインです。そのちょっと下ぐらいにハイブリッドがあります。

ルノー アルカナE-TECHエンジニアードルノー アルカナE-TECHエンジニアード

---:ハイブリッドは購入理由になってるのですね。

佐藤:なっています。ですが、順番でいうとデザインの方がいまのところは高いです。多分、この先もそれは変わらないでしょう。この後、ルノー独自のといっているE-TECHの認知が上がってくることで、購入のポイントとするお客様は増えていくとは思いますが、それでもやはりデザインのインパクトが大きいのは確かです。

実際に購入検討などのお客様の所有車を見ると、ルノー以外のお客様が多いようです。いわゆるジャーマン3などですね。あとは国産SUVでオシャレさや上質さのあるクルマのユーザーも多いようです。

---:ちょっとオシャレなSUVが欲しいよねというユーザーが選んでいるイメージですね。

佐藤:そうですね。デザインコンシャスな方々が買っているイメージですので、これがいまのアルカナのお客様だと考えると、今回のグレード変更によって、より魅力が引き立つかなと思っています。金色の差し色などに女性も目を惹いてくれたりするといいですね。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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