音響機器の愛車への取り付けを自分でやってみたいと考えているドライバー諸氏に向けて、その“コツ”を開示している当コーナー。現在は「パワードサブウーファー」の取り付けに関する事柄を紹介している。
なお「パワードサブウーファー」は、取り付けが上手くいってもサウンドセッティングで失敗すると台無しになりかねない。なのでそれについても解説してきた。で、これまでは「パワードサブウーファー」に備わっている機能の活用方法を説明してきたのだが、もしも愛用の「メインユニット」にとある機能が搭載されていたならば、一部の設定はそちらで行おう。そうした方が得られる結果が良くなるからだ。
その機能とは、「サブウーファー出力」だ。そしてこれが備わっているとほとんどの場合それに併せて、「クロスオーバー」機能も搭載されることとなる。そうであると、「パワードサブウーファー」に備わっている「フリークェンシー」機能を使わなくて良くなる。これにて「パワードサブウーファー」の再生範囲を設定できるようになるからだ。
そしてさらには、「フロントスピーカー」に対して「ローカット」をかけられるようになる。実は、これが大きな利点をもたらす。
その理由は以下のとおりだ。これが行えない場合には、「ドアスピーカー」からも「パワードサブウーファー」が再生する範囲の超低音が聴こえてくる。そうすると超低音がダブって聴こえるのでサウンドの一体感が生まれにくくなる。さらには「ドアスピーカー」は超低音の再生が得意ではないので、音量は大きくはないにせよ濁った超低音を発してしまう。
でも「メインユニット」に「クロスオーバー」が搭載されていれば「ドアスピーカー」が再生する超低音をカットできる。結果、超低音がダブって聴こえてこなくなるのでサウンドの一体感を出しやすくなる。さらには濁った超低音も聴こえてこなくなるのでサウンドがスッキリするのだ。
ところで、「メインユニット」の「クロスオーバー」にて「パワードサブウーファー」と「ドアスピーカー」の再生範囲を設定したら、「パワードサブウーファー」のリモコンに搭載されている「フリークェンシー」のツマミは“最大値”にしておくことをお忘れなきように、こちら側では再生範囲を規定する必要はないからだ。
今回は以上だ。次回は別の機能の使い方を解説する。乞うご期待。