“打倒トヨタ”へ、日産が野球部を復活[新聞ウォッチ]

野球(イメージ)
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  • メルセデスベンツ(ミュンヘン自動車ショー=IAAモビリティ2023)

気になるニュース・気になる内幕 ~ 今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ ~ 

事業構造改革の強化でようやく赤字体質から脱却し、収益力が上向きつつある日産自動車が、経営再建の一環として2009年から休部を余儀なくされていた硬式野球部を復活させる方針を固めたという。

◆2008年限りで休止

社会人野球の都市対抗を主催する毎日が、きょうの1面で「日産野球部復活へ」と報じているほか、読売も社会面で取り上げている。

それによると、福岡県苅田町の日産自動車九州の野球部は、2024年にも活動を再開させるほか、神奈川県横須賀市を拠点とする日産自動車の野球部は2025年にも、それぞれ都市対抗野球などへの参加に向けて、日本野球連盟に申請するという。

日産の硬式野球部は1959年に創部し、都市対抗で2回、日本選手権で1回、優勝した経験があるほどの社会人野球の強豪チームだった。だが、特別背任容疑などで逮捕されたカルロス・ゴーン政権下では、2008年秋のリーマン・ショック後、日産が再び巨額の営業赤字に陥り、リストラ策の一環として卓球部や陸上部とともに企業スポーツ活動の休止に追い込まれた。

◆社員の一体感を醸成したい

日産が野球部を再開する背景について、読売は「難局に立ち向かうため、社員の一体感を醸成したい」(経営幹部)とのコメントを伝えている。

社会人野球の都市対抗大会では、この夏の球宴で7年ぶりに優勝したトヨタ自動車のほか、自動車メーカーからホンダ(2チーム)、スバル、三菱自動車が出場した。名門の日産が復活することで、残るは2003年から休部しているいすゞ自動車の再開が注目される。

2023年9月4日付

●宇宙ビジネス100億円支援、JAXA通じ民間に、政府、来年度(読売・1面)

●日産野球部復活へ、16年ぶり(読売・26面)

●国産旅客ジェット現実と未来(朝日・19面)

●EV磁石脱中国支援、政府検討、国産調達に補助金(産経・1面)

●夏のテレワーク希望、66%、連日の猛暑「出社控え効率アップ」(東京・3面)

●ANA、荷主に割り当て、再生燃料でのCO2削減量(日経・1面)

●月曜経済観測、アジア軸に底堅い成長、二輪からみた新興国、ヤマハ発動機・日高祥博社長(日経・3面)

●マツダ、駆動装置絞り込み、SUV5車種で2割削減、EV加速へ利益率改善(日経・7面)

●ミュンヘン自動車ショー、きょう開幕、中国勢2倍、日本車大手、参加見送り(日経・7面)

《福田俊之》

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