VWのEVセダン『ID.7』、ツボ押しマッサージ機能付きシート設定…骨盤活性化効果も

フォルクスワーゲン ID.7 の「エルゴアクティブ・プレミアムシート」
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フォルクスワーゲンは9月25日、新世代EV「ID.」ファミリー初のセダン『ID.7』 の欧州仕様車に、新開発の「エルゴアクティブ・プレミアムシート」を設定すると発表した。


◆新開発の「エルゴアクティブ・プレミアムシート」

前席の乗員に移動中、エルゴアクティブ・プレミアムシートは空気圧によるツボ押しマッサージを行う。これは背中の筋肉をリラックスさせ、骨盤を活性化させるのに役立つという。5つのエアクッションが2列に配置されており、10~30分のメニューによって、乗員のニーズに合わせたマッサージが可能だ。電動12ウェイのシート調整と太ももサポート付き手動2ウェイシート調整により、前席乗員は好みのシートポジションを取ることができる。

エルゴアクティブ・プレミアムシートは、シートクッションとバックレストを個別に制御するダイナミック・エア・コンディショニングも備えている。そのため、シートは個別に暖房と換気を行うことができる。オートモードでは、乗員が座る部分の温度と湿度が測定され、乗員の理想的なシート温度を個別に設定できるようになった。オートモードに加えて、ユーザーはウォーム、ドライ、クールの3種類のスマートクライメートから選択することもできる。

エルゴアクティブ・プレミアムシートの調整は、シートのボタンで行う。さらに、インフォテインメントシステムのディスプレイを使って、エルゴアクティブ・プレミアムシートを操作することも可能。後席は、シートクッションと背もたれのヒーターを3段階に設定できる。この機能は、センターコンソールのボタンで操作する。

フォルクスワーゲン ID.7フォルクスワーゲン ID.7

◆新しい15インチインフォテインメントディスプレイ

ID.7には、新しいディスプレイコンセプトを導入する。このディスプレイコンセプトは、AR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイ、15インチ(38cm)のスクリーン、インフォテインメントシステムに組み込まれた新しいエアコンコントロール、照明付きタッチスライダーが特長になる。

新設計の「スマート・エアベント」を備えた新世代のスマートエアコンシステムは、多くの機能を可能にする。ID.7は、このようなインテリジェントな制御システムを備えた最初のフォルクスワーゲン車になる。エアコンのコントロール機能は、新開発の15インチインフォテインメントディスプレイの最上部に表示される。

エアコンのコントロール機能は、ディスプレイに常時表示されており、指でタップするだけで有効にできる。エアコンメニューを使用して、すべてのスマート・エアベントをデジタル制御することが可能だ。空調の強さと方向を直感的に調整できる。温度は、照明付きのタッチスライダーでコントロールする。

フォルクスワーゲン ID.7フォルクスワーゲン ID.7

◆音声アシストは「ハロー、フォルクスワーゲン」で起動

また、キーに基づいてドライバーが近づいていることを検出し、ドライバーが車両に乗り込む前に、夏の暑い日には車内を冷やし始め、寒い日には車内を暖めることができる。スマート・エアベントが空気の流れをコントロールし、ダイナミックに動くことで広範囲にできるだけ早く空気を分配する。

車内に乗員がいる場合、空気を直接体に向けたり、間接的に車内を換気したりできる。これらの機能は、新しい大型ディスプレイでいつでも見ることができ、ユーザーごとに個別に保存することができる。音声コマンドを使用して、特別なリクエストを有効にすることも可能。ユーザーが、「ハロー、フォルクスワーゲン、手が冷たい!」と言うと、ステアリングヒーター機能を作動して応答し、同時に約5分間、暖かい空気が手に向けられる。

自動コントロール機能が作動すると、スマートシステムは天候に反応する。たとえば、フロントガラスのセンサーは、外気温度が高く、太陽光線が強い時、太陽光の入射角を検出する。太陽の光が車両の片側に強く差し込んでいる場合、室内のより暖かい部分に合わせて、空調を調整してくれる。

フォルクスワーゲン ID.7フォルクスワーゲン ID.7

◆1回の充電での航続は最大621km

ID.7には、新開発のEVパワートレインを搭載する。このEVパワートレインは、「APP550」と呼ばれ、後輪駆動車に適合する。ID.7のモーターは、最大出力286ps、最大トルク55.5kgmを発生する。このモーターは、ID.ファミリーの中で最もパワフルという。また、1回の充電での航続は、最大621km(WLTPサイクル)に到達する。

アッパーミッドサイズセダンセグメントに属するID.7は、全長が約5000mm。優れたパワートレイン、広々としたインテリア、プレミアムテクノロジーにより、ID.7は長距離移動時に快適なリムジンになる、としている。

《森脇稔》

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