VW「GTX」、ツインモーターは340馬力に強化…高性能版『ID.4』と『ID.5』を改良

フォルクスワーゲン ID.4 GTX と ID.5 GTX の改良モデル
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  • フォルクスワーゲン ID.5 GTX の改良モデル
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フォルクスワーゲン(Volkswagen)は10月10日、電動SUV『ID.4』と、電動SUVクーペ『ID.5』の高性能仕様「GTX」の改良モデルを欧州で発表した。


◆0~100km/h加速は5.4秒と従来の6.2秒から0.8秒短縮

GTXはパフォーマンスとデザインを重視し、「GTI」やプラグインハイブリッド車(PHEV)の「GTE」と並んで、フォルクスワーゲンのEVのトップパフォーマンスモデルに位置付けられる。最初のGTXの『ID.4 GTX』と『ID.5 GTX』に、欧州で改良モデルが登場した。

GTXは、フォルクスワーゲングループの新世代EV向け車台「MEB」をベースに、高性能デュアルモーター4WDを搭載する。両GTXには、ベース車両のリアアクスルのモーターに加えて、フロントアクスルにもモーターを搭載する。改良モデルでは、ツインモーターのパワーが299psから41ps引き上げられ、340psを獲得した。

強化されたツインモーターによって、改良モデルは0~100km/h加速5.4秒と、従来の6.2秒から0.8秒短縮した。最高速は従来通り、リミッターによって180km/hに制限される。フロントのモーターは、強力なトラクションが必要な場合などに、瞬時に作動する。走行モードの「トラクション」を選択した場合、常時AWDになる。

◆オプションの「アダプティブシャシーコントロール(DCC)」の制御を改良

改良モデルには、新しい充電と熱管理システムを導入する。これにより、充電ステーションに立ち寄る前、走行中にバッテリーの状態が最適にコンディショニングされる。このプリコンディショニングのおかげで、改良モデルは、1回以上の充電停止を行うロングドライブでも、できるだけ早くバッテリーを充電することができるようになる。

改良モデルでは、オプションの「アダプティブシャシーコントロール(DCC)」の制御を改良した。「ビークルダイナミクスマネージャー」を再チューニングすることにより、快適性とダイナミックさをさらに向上させた、と自負する。

高性能EV のGTXならではの外観として、フロントのライトストリップに加えて、バンパー内のデイタイムランニングライトを縦に3個配置した。バンパーグリルのハニカムメッシュパターンは、『ゴルフGTI』とのつながりを表現している。ルーフとリアスポイラーはブラック、ルーフフレームバーは光沢アンスラサイト仕上げとした。

◆インフォテインメントシステムの画面を12.9インチに

改良モデルでは、画面サイズが12.9インチに拡大された新しいインフォテインメントシステムを標準装備した。このインフォテインメントシステムは、新しいメニュー構成を採用しており、標準のデジタルコックピットとオプションのAR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイもアップデートされている。

また、エアコンと音量コントロールのタッチスライダーは照明付きになって、利便性が増した。新しい操作ロジックを導入したマルチファンクションステアリングホイールも装備している。ドライビングモードセレクターをデジタルコックピットから移設し、大型EVセダンの『ID.7』のようにステアリングコラムスイッチとして配置した。これにより、大型のインフォテイメントディスプレイのためのスペースが確保された。

改良モデルのさまざまな操作は、新しい音声アシスタント「IDA」によって、より簡単になったという。この音声アシスタントは、自然な音声コマンドに従来よりも正確に反応し、クラウドベースの天気情報やスポーツイベント、株式市場の状況など、新しい機能を利用できる。

ダッシュボードの上部とドアのレザーレットインサートに、持続可能性を表す「X-Blue」のダークカラーを採用した。シートには赤いステッチが入る。GTXのロゴは、ステアリングホイール、シルパネルトリム、穴あきフロントシートの背もたれの上部に配されている。

《森脇稔》

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