MINI ハッチバック 新型、EVの新写真を公開…中国と英国で生産へ

MINI クーパー・エレクトリック
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MINIは10月16日、新型3ドアハッチバックEV、MINI『クーパー・エレクトリック』(MINI Cooper Electric)の新写真を公開した。まずは中国の合弁工場で生産を開始する予定で、2026年からは英国でも生産を行う計画だ。


◆丸型ヘッドライトに八角形グリルの組み合わせ

第5世代となる3ドアハッチバックは、当初からEVパワートレインの搭載を念頭に置いて開発が進められた。MINIならではの敏捷性とスペース効率が追求されており、コンパクトなボディサイズで、室内には充分なスペースを持たせているという。

新型MINIの3ドアのハッチバックは、60年以上にわたって成功を収めてきた運転する喜びのコンセプトを継承する。デザインは、その独特の歴史を思い起こさせるものになるという。最新のテクノロジーを導入しながら、最小限のボディサイズと組み合わせて、最大限のエモーショナル性を引き出すことを狙う。

MINIクーパー・エレクトリックは、ひと目でMINIと分かるデザインを追求した。クラシカルな丸型ヘッドライトと八角形グリルがフロントに配されており、MINIの特長的な顔つきを演出している。

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◆「シグネチャーモード」搭載のLEDヘッドライト

オプションの「シグネチャーモード」を備えたLEDヘッドライトは、車両の個性を強調し、その個性をより際立たせる、と自負する。異なるデザインのライトモードは、ウェルカムのアニメーションで始まり、グッドバイのアニメーションで終了する。

コンパクトなシルエットは、MINIならではのプロポーションによって特長づけられている。ショートオーバーハングに短いボンネット、これと対照的なロングホイールベースを備える。フラッシュテールライトを採用したリア部分のクリアな表面も特長だ。

クーパー・エレクトリックは、必要不可欠なデザイン要素に絞り込んだことで、力強い存在感とダイナミクスが向上したという。それだけでなく、さらなる効率性も獲得する。最適化された空力特性により、前面空気抵抗を示すCd値は0.28を達成している。

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◆「クーパーSE」は最大出力218hpのモーター搭載

MINIを象徴する3ドアハッチバックの新型は、EV走行の楽しさを実現するために、2つのパワーレベルを用意する。MINIクーパー・エレクトリックでは、モーターの最大出力が184hpの「クーパーE」と、218hpの「クーパーSE」がラインナップされた。0~100km/h加速はクーパーEが7.3秒、クーパーSEが6.7秒だ。

リチウムイオンの高電圧バッテリーは、床下にレイアウトされ、最適なロードホールディングと重量配分を実現するとともに、車両の安定性と敏捷性を追求する。クーパーEのバッテリーの蓄電容量は40.7kWh。一方、クーパーSEのバッテリーの蓄電容量は54.2kWhだ。これにより、1回の充電での航続はクーパーEが305km、クーパーSEが402km(いずれもWLTPサイクル)を可能にしている。

バッテリーは、最大出力11kWの交流(AC)で充電することができる。直流(DC)による急速充電では、クーパーEが最大出力75kW、クーパーSEが最大出力95 kWで充電できる。急速充電ステーションでは、およそ30分でバッテリー容量の80%を充電することが可能。気象条件に応じて、MINIナビゲーション・システムのアクティブナビゲーションが、バッテリーが効率的に充電できるように調整する。これにより、気温の低い屋外での充電時間を短縮することができる。

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◆丸型のOLEDディスプレイは直径240mm

「MINIインタラクション・ユニット」を採用した。MINIらしいユーザーインターフェースデザインを導入した直径240mmの丸型OLED(有機EL)ディスプレイが、ダッシュボード中央に配置される。

最大8種類の「MINIエクスペリエンス・モード」では、光、ユーザーインターフェースデザイン、ドライブ設定、サウンドを調和させることで、没入感のあるドライビング体験を追求する。MINIインタラクション・ユニットの背面にあるオプションのライトプロジェクターは、選択したエクスペリエンス・モードに合わせて、ダッシュボード全体を色やパターンで照らす。

「MINIインテリジェント・パーソナル・アシスタント」は、「Hey MINI」と呼びかけると起動し、「MINI」または「Spike」(オプション)のビジュアライゼーションとともに利用できる。パーソナル・アシスタントは、音声コマンドで重要な機能を操作でき、乗員のリクエストに応える。現在話しているのがドライバーなのか、助手席乗員なのかを認識する。

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◆「MINIパーキング・アシスタント・プラス」が駐車を支援

最新の先進運転支援システム(ADAS)を採用した。12個の超音波センサーと4個のサラウンドカメラを備えた「MINIパーキング・アシスタント・プラス」は、駐車を簡単にし、駐車可能なスペースをより明確に認識することができる。「エクスプローラーモード」も、このセグメントでは珍しい装備だ。これにより、ドア横のスペースが狭くて駐車できない場合、スマートフォンを使って操作し、遠隔駐車することができる。

駐車後は、オプションの「リモート360」により、駐車した車両の周囲を「MINIアプリ」で確認できる。室内カメラのスナップショット機能により、撮影した画像を、Wi-Fi経由でスマートフォンに転送することも可能だ。

「MINIデジタルキー・プラス」は、スマートフォンをデジタルキーに変え、カーシェアリングを支援する。このようにして、さまざまな個別の車両設定を保存することができる、としている。

《森脇稔》

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