アウディ、ネットカーボンニュートラルな生産を開始…ドイツ本社工場で

アウディのドイツ・インゴルシュタット本社工場
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アウディは1月31日、ネットカーボンニュートラルな生産を1月から、ドイツ・インゴルシュタット本社工場で開始した、と発表した。

この工場では、2024年内に新型電動SUV『Q6 e-tron』シリーズの生産を開始する予定だ。これにより、インゴルシュタット工場は、ネットゼロエミッションで稼働するアウディの最新工場になる。アウディは、環境プログラム「Mission: Zero」の一環として、2025年までに世界中のすべての拠点でネットカーボンニュートラルを達成するという目標を設定している。

この野心的な目標を達成するために、アウディは4つの柱で構成されるコンセプトを策定した。最初の柱は、アウディ拠点のエネルギー効率を改善することで、すでに大量のCO2排出量が削減されている。例えば、2022年には、これらのエネルギー管理対策により、インゴルシュタット拠点では、3万5000メガワット時(MWh)を超えるエネルギーを節約し、5000トン以上のCO2排出量を削減した。

さらに、アウディはコンセプト2番目の柱である再生可能エネルギーも自社で生成している。現在インゴルシュタット工場の2万3000平方mの敷地に、太陽光発電モジュールが設置されている。今後数年間で、アウディはすべての生産拠点で、自ら生成するエネルギーの割合を増やし続ける。本社工場では現在、さまざまな追加の対策を計画し、実行している。


《森脇稔》

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