ホンダの新型電動カート/電動車いす、『モンパルML200』では、乗り降りに便利な用回転するイスや、手元の操作系などのインターフェイスで、バリアフリーな使い方を考えている。
「ホンダ『モンパルML200』のデザインの一番のポイントは、サイクルフェンダーですね」と語るのは、本田技術研究所、汎用開発センターの山岸政彦デザイナー。
ホンダは『モンパルML200』で電動車いすをもっと多くの人に認知してもらおうと考えている。本田技術研究所、企画室第一ブロック主任研究員の矢口忠博(やぐちただひろ)さんは「もっとお年寄りがアクティブに外へ出れる環境をつくれたらいい」と語る。
「既存の電動カートは、コストや技術的な制約もあり、デザイン最優先というわけにはいきませんでした。しかし今回の『モンパルML200』では、とにかくかっこいいものを目指しました」と語るのは、本田技術研究所、汎用開発センターの山岸政彦デザイナー。
ホンダは『モンパルML200』で、従来の電動車いすの持つイメージをいろいろな角度から変えようとトライしている。たとえばデザインは乗用車の『フィット』のデザイナーが担当している。
ホンダは8月7日に『モンパルML200』の説明会を開催した。ML200は3月15日に販売が開始された電動カート「モンパル」の新型。従来の電動車いすの持つイメージを変えようと、街にとけ込む大きさやデザインなどにトライしている。
ホンダは、新型電動カート『モンパルML200』を3月15日から全国のホンダ汎用特約店と二輪販売店のモンパル取扱店から発売する。スリムで取り回しに優れたスマートパッケージをコンセプトに、全幅を595mmとコンパクトに抑えた。
ITS世界会議のホンダブースでは、『インスパイア』を模した4輪、中型スクーターを模した2輪、そして電動車いすの『モンパル』の各種シミュレーターが設置されていたが、このすべてで「車車間通信による衝突防止」が体験できるようになっていた。
ホンダは3日、簡単な操作と快適な乗り心地が好評の電動式4輪車いす『モンパルML100』のマイナーチェンジを行い、6日から全国の取扱店で販売を開始すると発表した。操作性を向上させながらも、標準モデルでは3万7000円の値下げも実現している。