メインモデルの『SLK』は新開発の3.5リッターV6エンジンで最高出力は272ps。重量は1490kgであり、パワーウエイトレシオは約5.5kg/psと非常に優れた値を示す。
シャシーはこのクラスでトップレベルの実力である現行Cクラスをベースとするだけあって、先代とは比べものにならないほど、走りが熟成された感がある。
『SLK』350に搭載される新開発のV6エンジンは4バルブのDOHCで、パワー&トルクも大幅な向上が図られていて、スポーツカーにふさわしいものになった。
なんつったって完璧! 未だかつてこれほど運転がラクで楽しいクルマがあっただろうか。ラク&楽。
旧型に比べると、比べものにならないくらい本格派になってました。サイズはほぼ据え置きで、質感は全体に2段階アップって感じ。
『SLK』はふたりのためのクーペでありオープンカーである。シャシーやボディだけでなく、ひとつひとつのパーツに至るまで贅沢な仕立てである。
はっきりいってカッコ悪い。「あたし、スーパーカー『SLRマクラーレン』に似てるでしょ」的な魂胆が見え見えのデザインだ。
メルセデスのラインナップにあっては、ミニ『SL』的な雰囲気のある『SLK』なのだが、新型になってひとくらす車格を引き上げている。
ミニ『SLRマクラーレン』風に変身。サイズは大きくなったが、カッコイイと思う。バリオルーフは動きが一段と整理され、作動スピードも速くなった。
メルセデスベンツ『SLK』とスマート『フォーフォー』の発表会は、去る9月6日、東京・六本木のホテル、グランドハイアットで同時併催された。異なるブランドの2車種を同時発表することが憶測を呼ぶ。
驚いたのがデザイン。見れば一目瞭然“ミニ・マクラーレンSLR”。単純に『SL』をコンパクトにしたイメージじゃない。さらに上のSLRをモチーフにした雰囲気なのだ。とくにそれを感じるのはフロントマスクとオシリのボリューム感。やっぱカッコいいわ〜。
新型『SLK』のポイントは明快。「メルセデスらしさの復活」だ。正直、初代はメルセデスひさびさのコンパクト2シーターオープンってこともあって、ついぞかわいく作り過ぎた。実際、女性客にはウケたが男性客が予想より少なく、“メルセデスイズム”とでもいうんでしょうか。弱冠、薄れたキライがあった。
ノーズ先端のデザインを見る限り、新型メルセデスベンツ『SLK』は『SLRマクラーレン』によく似ている。しかしボディ全体を見れば、優美なシルエットを持つSLRマクラーレンとは、似て非なるデザインであることがわかる。
先代メルセデスベンツ『SLK』では、どちらかといえばソリッドな面とシャープなラインで構成された、すっきりしたたたずまいを持っていた。しかし新型(6日日本発表・発売)では、エモーショナルで肉感的な面構成になっている。
1996年に、当時としては革新的なハードトップ・コンバーチブルとしてデビューした『SLK』は結果的に大成功と言えるセールスを記録した。その実績を踏まえ、キープコンセプトでモデルチェンジしたのが新型SLKだ。