BMW『1シリーズ』(21日発表)は欧州市場におけるCセグメント(全長3.85−4.3m。VW『ゴルフ』と同クラス)に属するモデルだが、そのなかで唯一、後輪駆動方式を採用している。
コンパクトな2ボックス形状の『1シリーズ』(21日発表)は、事実上『3シリーズti』の後継とみられる。しかし、国内では3シリーズtiに用意されていたマニュアル・トランスミッション車の導入予定はないという。
BMWジャパンは、プレミアムコンパクトカーのBMW『1シリーズ』の予約注文を10月9日から受け付けると発表した。BMW初のコンパクトカーで、最近のこのセグメントでは初めてFRを採用した。価格は288万8000円から。
BMWジャパンのヘスス・コルドバ社長は、今この時期に『1シリーズ』が登場(21日発表)した理由について、コンパクトなプレミアム・セグメントの伸びが予想されるなどの理由を挙げた。
BMW『1シリーズ』(21日発表)のトランスミッションは、すべて電子制御油圧式6速オートマチックだ。ギアの選択をATセレクタレバーで任意に行うことができるステップトロニックも全車に標準装備される。
BMW『1シリーズ』(21日発表)には、3種類のガソリンエンジンが用意されている。いずれも軽合金製ブロックを持つ、BMWの最新エンジンだ。
BMW『1シリーズ』には、6スピーカーを備えたCDプレーヤーおよびFM/AMチューナー付きのユニットが標準で装着される。10スピーカーとするオプションも設定されており、アンプのワット数で価格が異なる。180Wが税込み8万4000円、300Wが同14万1750円だ。
BMW『1シリーズ』のキーは、最上級モデルの『7シリーズ』と同様、インテリジェンスタイプのリモートキーが採用されている。いわゆる「溝の刻まれたカギ」ではなく、キーとクルマが“交信”して情報の認証を行い、ドアロックの解除などを行う。
BMW『1シリーズ』では全車にランフラットタイヤが標準装着されている。供給メーカーは、ブリヂストン、ミシュラン、ダンロップ。チョイスはできないが、各メーカーともBMWの仕様に則って製造、サイドにBMW認定を示す星印が刻印されている。
最近のBMW各モデルには、iDriveコントローラーが装着されている。最高級車の『7シリーズ』から始まり、昨年発表の『5シリーズ』にも装着された。そして今回の『1シリーズ』にも装着されることになる。
BMW『1シリーズ』は、輸入車としては珍しく、エクステリアのカラーは11色も用意されている。シートは標準設定では2色だが、オプションを選択すればスポーツシートで4色、レザーシートで5色から選べる。
BMWが若年層の顧客拡大を目指して開発した最小クラスの世界戦略車が発表され、BMWの日本法人のヘスス・コルドバ社長は「コンパクトカーはBMWにとって新たな『金脈』だ」と強調。
BMWジャパンは、BMW『1シリーズ』の発売に合わせて東京都六本木に情報発信基地としてショールームを22日からオープンすると発表した。
大き目のシートはシートバックが高く、腰のホールド感もとてもよい。ハイトコントロールの調整範囲が広いのとハンドルのチルトとテレスコピック機能によって多くのドライバーがぴったりフィットするドライビングポジションを選ぶことができるだろう。