気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年10月7日付
●日本有事、交通規制へ新法、政府方針、陸海空を一元化(読売・1面)
●出光、東京でも立ち入り検査(読売・1面)
●カローラ2年ぶり首位、上半期(読売・10面)
●飲酒運転5人死亡、危険運転懲役15年、新設後初の最高刑、千葉地裁支部(朝日・1面)
●来日中のGM副社長に聞く「次世代環境技術燃料電池車柱に」(朝日・11面)
●藤井総裁反論、「正当な理由なら辞めるが…」石原国交相「一晩でなぜ心変わり」解任処分は2、3週間後(毎日・1面)
●トヨタ「アベンシス」逆輸入、欧州の香り乗せて(産経・8面)
●クラリオン、ETC車載器撤退(産経・8面)
●チョロQサーキット走る、タカラ子会社が2億3000万円で買収(産経・10面)
●近未来型、GM燃料電池車「ハイ・ワイヤー」、アクセル、ブレーキ、ハンドルで操作(東京・9面)
●フィット販売、50万台、28カ月で、ホンダで最速(東京・9面)
●ハイブリッド車、富士重工、東京モーターショーへ出品へ(東京・9面)
●日産、鉄道で部品輸送、メーカー10社、九州工場へ(日経・1面)
●9月新車販売、ミニミニバン躍進、トヨタ・日産が攻勢(日経・3面)
●日本・メキシコFTA交渉大詰め、関税上がる?自動車業界不安(日経・11面)
●4−9月輪入車販売台数5.1%減(日経・13面)
ひとくちコメント
日本道路公団の藤井治芳総裁が一夜明けて開き直った。6日夕刊各紙が「石原伸晃国土交通相からの辞表提出の要請を拒否」と報じたが、同日夕刻には藤井総裁が「辞表の提出を断腸の思いで見合わせた」とのコメントまで発表。
きょうの毎日は引き続き1面トップで掲載したのをはじめ、各紙も社会面や特集記事で辞表拒否の顛末を詳細に取り上げている。
さらに、朝日、毎日、東京、日経が社説でも解説。思えば、長時間にわたる会談を終えた藤井総裁が「私は何も悪いことはしていません」と、これまでの仏頂面とは打って変わり笑顔を浮かべていたのが不気味でならなかった。
解任が決定すれば、藤井総裁は行政訴訟など法的な対抗手段に訴えることも想定され、泥沼の事態に発展する可能性が濃厚になってきた。
これがテレビのドラマなら視聴者は「面白い茶番劇」と笑い飛ばせるのだが、国の政治、行政を司るセンセイたちが演じるノンフィクションだけに、朝日の社説のタイトル同様「政治ショーでごまかすな」と声を大にして言いたい。