初出は“Copen”じゃなく“Kopen”だった…20周年の初代『コペン』【懐かしのカーカタログ】

ダイハツ・コペン(初代)
  • ダイハツ・コペン(初代)
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初代ダイハツ『コペン』の登場から20年が経った。そのことを記念した特別仕様車も(当然、現行型がベースだが)発表されたが、なんとわずか5日で完売したそうだ。いまだ衰えぬ人気のコペン、今回は改めて初代をカタログとともに振り返ってみたい。

軽初の電動ハードトップが注目をあつめた

ダイハツ・コペン(初代)ダイハツ・コペン(初代)

車名の由来は“Compact + Open Car”の略で、CoupeとOpenの両方のよさを併せ持つクルマ……そんな意味が込められた。ちなみに初出は1999年の東京モーターショーで、この時の参考出品車の車名表記は「Kopen」となっており、2001年の同ショーに出展後、2002年6月19日に正式に発売となった。

最大の特徴は何といっても軽自動車では初採用だった“アクティブトップ”と呼ぶ電動開閉式ハードトップにあった。手動でルーフロックを外し、開閉スイッチを操作すれば、約20秒で操作(作動)が完了。作動は油圧ポンプによるもので、同時に4個のモーターによりサイド&クォーターウインドも駆動。12個のセンサーを備え、各部の作動状態を検知する機構も備えていた。トップ部分(ボンネット、トランクリッドも)は軽量アルミ製とし、耐候性、遮音性、盗難防止にも配慮していた。

ダイハツ・コペン(初代)ダイハツ・コペン(初代)

ボディそのものは、センタートンネルのみ厚板化した3分割構造、ダブルクロスビームなど5種類のブレースを効果的に配置。軽量化と高い走りの性能を確保するための高剛性が実現されていた。

またバリエーションとして“ディタッチャブルトップ”も設定。こちらの車重はカタログ数値でアクティブトップ車より30kg軽量だった。

ダイハツ・コペン(初代)ダイハツ・コペン(初代)

足回りでは50タイヤの採用を始め、リヤ側に軽初だったトーコレクトブッシュの採用ほか、スポーツパックとして設定のスペシャルチューンドサスペンションのリヤには、応答性の高い別体タンク付き分離加圧ダンパーを採用していた。エンジンは4気筒16バルブDOHCターボを搭載し、64ps/11.2kg・mの性能を発揮、5速マニュアル車と電子制御式4速AT車が設定された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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