地上高もそのまま、“SUV風”だった初代『インプレッサXV』【懐かしのカーカタログ】

スバル・インプレッサXV(左)とインプレッサ(右)のカタログ
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『インプレッサ』の派生車ということでは1995年、当時のインプレッサスポーツワゴンに設定された“グラベルEX”が源流。さらに2010年6月の3代目インプレッサの一部改良のタイミングで登場したのが初代のスバル『インプレッサXV』だ。

XVはCrossover Vehicleを意味し、文字通りインプレッサのクロスオーバーモデルとして登場。“スタイルが、想像力を刺激する。”は当時のカタログの最初に記されたコピー。カタログの写真を見て「おや!?」と思わせられるのは、海岸近くの風景ではあるが、かならずしもオフロードシーンが描かれている訳ではない点。

スバル・インプレッサXVスバル・インプレッサXV

というのも実はインプレッサXVの最低地上高は155mmと標準のインプレッサと共通だったから。ちなみに足回りではリヤにスタビライザーを装着、ダンパー減衰力も最適化されていた。

実車はクラッディングと呼ばれる黒の樹脂色のパーツをフロントバンパー、ホイールアーチ、サイドシル、リヤバンパーに連続させて装着。さらにルーフレールと、サイドまで回り込ませた専用のルーフスポイラーを装着。16インチアルミホイール(ダーク調ハイラスター塗装)も装着した。メッキのフロントグリルも専用だった。ラインアップは1.5リットルと2リットルを用意し、それぞれにAWDと2WDを設定。

スバル・インプレッサXVスバル・インプレッサXV

インテリアではシート表皮の一部とステッチにブラウン色を採用し、落ち着いた雰囲気に仕立てられていた。ホワイトルミネセントメーターの装着もポイントだった。

なお発表当時のメーカーのニュースリリースには、「スバルが提案する新しいクロスオーバー“Active Sport Gear”」と記されている。“Sport Gear”のコンセプトは2012年に登場する2代目に引き継がれたのはご承知のとおりだ。2代目からは最低地上高は200mmとなり、クロスオーバーとして進化することになった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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