マツダ毛籠社長「過去最高のアウトプットの達成を目指す」…通期予想上方修正

ロータリーエンジンを搭載するMAZDA ICONIC SP(マツダ アイコニックSP)を発表したマツダの毛籠勝弘 代表取締役社長兼CEO
  • ロータリーエンジンを搭載するMAZDA ICONIC SP(マツダ アイコニックSP)を発表したマツダの毛籠勝弘 代表取締役社長兼CEO
  • マツダ CX-60
  • マツダ CX-90
  • マツダ CX-5
  • 米アラバマ工場で生産されるCX-50
  • 毛籠社長

マツダは11月7日、欧米を中心に販売が好調なうえ為替が想定よりも円安で推移していることを受けて2024年3月期連結業績予想を上方修正した。本業の儲けを示す営業利益は従来の1800億円から2500億円に増額し、過去最高益更新を見込む。

マツダが同日発表した2024年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績は売上高が前年同期比41.1%増の2兆3172億円、営業利益は同2.3倍増の1296億円と、いずれも上半期として過去最高となった。

マツダの毛籠勝弘社長は本社で開いた決算説明会で「台風による操業停止や物流の制約などにより生産、出荷台数は社内計画には届かなかったものの、台当たりの売上高、変動利益額は過去最高レベルになった。ラージ商品の『CX-60』に続き、『CX-90』が導入されたことや、『CX-5』などの主力商品が引き続き好調に推移して、グローバル販売台数は前年対比20%増加した。さらには収益の良い米国を中心とする北米向けの販売が前年対比約40%増加するなど仕向地ミックス改善に加えて、単価の改善努力また足元の為替が後押しを行ったことによるもの」と総括した。


《小松哲也》

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