3月の声を聴き、ジリジリとした日差しを痛くすら感じるようになってきた。
2年前の全土ロックダウン以来、何もかもが取り寄せ可能になり、特に都市部の消費者にとっての買い物環境が大きく変わったことは何度か伝えている。だがふと思い返すと、この2年の間にも「この分野」は大きく変化・進化している。
庶民の日常の足、公共交通の要である路線バスの電動化がベンガルールでも始まった。
インド情勢に関しては珍しく(?)好意的・積極的な報道が目に留まった。12月7日付け「日系の7割、事業拡大に意欲 インド断トツ首位、ジェトロ調査」という見出し、8月から9月に掛けて行われた「2021年度海外進出日系企業実態調査(全世界編)」が元ソースのようだ。
数か月に渡る一連のお祭りがクライマックスを迎えた10月下旬の金曜日、有名俳優の訃報が突如、舞い込んできた。かつてCovid禍に伴うロックダウンの際も、毎度、この手の緊急連絡網としてはWhatsAppのグループチャットが最も有効に機能する。
本年2021年は10月16日とされたDussehraから11月4日のDiwaliにかけては、一年中で最もモノが売れる・買われる時期でもある。国民の8割を占めるヒンズー教徒が光を灯して新年を祝うDiwaliは、日本の正月やキリスト教のクリスマスに相当する一大年中行事。
道が広くなり往来が増えるのと相前後して最近、目に見えて自転車も増えている。特に週末、老舗の朝食スポットには、見本市さながらにカラフルな車両が並ぶ。
南インドよりナマスカーラ!
2021年6月初旬の本稿執筆時現在、インドは引き続き全土的なロックダウン中。一時は連日、40万人超の新規感染者が報じられ、日本でも大いに話のネタにされていた模様。本気の心配か興味本位か、各所から見舞いの連絡も相次いだ。
日本とは桁違いの規模と複雑さを有し、常に変わり続けるインド、そこに住まう現地人ですら「何がこの国の標準か」を知る者はいない。「一般的なインド」で定量化する伝統的な事業計画では、初めの一歩は踏み出せない。
インド全土が完全ロックダウンに入った2020年3月25日から丸1年が過ぎ、ベンガルールは街ゆく人々のマスク姿以外はすっかり元通りの賑わい・交通量に戻っている。