ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン(GMAPジャパン)は、新たに右ハンドル仕様を追加した2008年モデルのキャデラック『STS』、『STS-V』(左ハンドルのみ)を発表した。11月から発売開始する。
2008年モデルでは、内外装の一部変更とともに、パワートレーンにも変更を加え、よりパフォーマンスと安全性を高めた。外観は、フロントマスクを新型『CTS』と同様、新しいキャデラックのデザインにした。大きな開口部をもつフロントグリルは、フロントバンパーを挟んだ下部のエアインテークと同じデザインで、精悍で高級感溢れるフロントマスクとした。外観の変更にともなって、ボディの全長を5020mmに変更した。ホイールデザインも一新し、スポーティな走行性能を強調した。
STS-Vの外観の変更点は、フロントフェンダーに設けられたエアエクストラクターのみ。
インテリアは、ステアリングホイールのデザイン変更と、ウッドパネルの素材をサペリウッドに変更、さらにウッドパネルのセンタースタックにメタリック・モールディングを追加した。
また、STSには、ユーザーからの要望が強かった右ハンドル車を追加設定した。STS-Vのインテリアにおける変更点はない。
パワートレインは、「STS3.6」に新型のV6直噴エンジンを搭載した。従来の最高出力257PSから311PSにパフォーマンスアップし、低中速域での扱いやすさと、スポーティな加速感を実現している。加えて、従来の5速ATから6速ATに多段化してエンジンのパフォーマンスを最大限に引き出すよりきめ細かい制御が可能となるトランスミッションを搭載した。
「STS4.6」、STS-Vのエンジン、トランスミッションの変更点はなし。従来までラインアップしていた「STS4.6AWD」は2008年モデルから導入を中止した。
このほか2008年モデルでは、レーン・ディパーチャー・ウォーニング・システムを導入した。これはウインドシールド内側上部に設置されたカメラが、道路上の車線を示す白線を認識し、56km/h以上で走行中に、ウインカー表示をすることなく車両が車線を逸脱した場合に、チャイム音とスピードメーター内に警告が表示される予防安全システムだ。
価格はSTS3.6が685万円、STS-Vが1075万円。