【ホンダ フリード 新型】“休憩する”ひとつをとってもアプローチが違うインテリアデザイン

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ホンダ フリードプラス
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ホンダ『フリード』と『フリードプラス』はそれぞれのインテリアでどれだけ違いを出せるかが検討された。

「この2車ではそれぞれユーザーの使い方や、使われ方の世界が全く違う。更に福祉車両の要件も取り入れながら、どれだけ多くのユーザーに向けて、バリエーションを持たせることができるかが重要だった」とは、本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン室 1スタジオ研究員の廣田貴士さんの弁。

フリードプラスでは、ユーティリティMAX状態で使える状態がある一方、車いす仕様もある。この「両方に使えてベストな形状を導き出している」と廣田さん。それに対してフリードは 、「3列シートになるのでその部分はなくなるが、家族が笑顔になれるようなカラーリングや形状を作り出した」と話す。

そこでフリードでは、セカンドシートのスライド量を増やし、『ステップワゴン』並みの乗用空間を確保。「例えば長距離ドライブときに足を伸ばして休憩したいときでも 2列目シートのスライド量が増えたので、スライドさせて 1列目もフラットにすることができるので、シートの上に足を伸ばして休むこともできる」と廣田さん。

一方フリードプラスでは荷室の床面を上げることでリアのホイールハウスをクリア。その結果、これまでシングルサイズのマットしか敷けなかったものから、セミダブルのマットが敷けるようになった。「実際に簡易モックアップを作って、段ボールやベニヤを切った張ったしながら自分で体験しながらデザインしていった」。車いすについても、「自分で乗って試すことで、ユーザーにとって安心して乗ってもらうにはどうか。それを経験するためのモデルを多く作った」という。

このように休憩の仕方もフリードプラスとフリードでは違ってきることから、「いろいろなアイディアをまずは絵に描き、それを実際に手で作って、使ってみてどうなのかを判断していった」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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