ホンダ『フリード』の原点は、「ちょうどよさ」と欧州車に負けない存在感にあった【懐かしのカーカタログ】

ホンダ・フリード(初代)当時のカタログ
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直角を挟んだ2等辺三角形と正方形をシンボリックに組み合わせ、「ちょうどいい!」をキャッチコピーに誕生したのが初代ホンダ『フリード』。登場は2008年のことだった。

ホンダ・フリード(初代)当時のカタログホンダ・フリード(初代)当時のカタログ

初代フリード登場時、すでにホンダには『エリシオン』『オデッセイ』『ステップワゴン』『ストリーム』があった。そこへボディはコンパクトで全高も高からず低からずの新たなモデルとして登場したのがフリード。利便性の高さは当然として、普段使いでの扱いやすさや、世田谷あたりのカフェに乗りつけても欧州車に負けない存在感のあるクルマであることも意識された。

ホンダ・フリード(初代)当時のカタログホンダ・フリード(初代)当時のカタログ

いま振り返ると驚きでもあるが、当初は2+3+3座の8名乗りの設定もあった。また標準車は7名乗りで、これも2列目はキャプテンシートとし3列目に3名が座る方式。2列目を左右独立とすることで、車内の移動(ウォークスルー)をやりやすくするのが目的。

ホンダ・フリード(初代)当時のカタログホンダ・フリード(初代)当時のカタログ

ほかに2列目をベンチシートにした5名乗りの用意もあった。ちなみにホイールベースは、この初代、2代目、それから先ごろ発表となった3代目でも同じ2740mmを踏襲している。

ホンダ・フリード(初代)当時のカタログホンダ・フリード(初代)当時のカタログ

“トライアングル・スクエア・フォルム”と呼ばれたスタイルは、当時の価値観からスポーティな印象に。とはいえクルマいす仕様、サイドリフトアップシート車なども用意され、コンパクトなボディサイズながら、さまざまな用途に応える実用車に仕上げられていた。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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