話題の日産シーマ、歴代モデル“読み”比べ【懐かしのカーカタログ】

日産シーマ 初代(1988年)
  • 日産シーマ 初代(1988年)
  • 日産シーマ 初代(1988年)
  • 日産シーマ 2代目(1991年)
  • 日産シーマ 2代目(1991年)
  • 日産シーマ 3代目(1996年)
  • 日産シーマ 3代目(1996年)
  • 日産シーマ 4代目(2001年)
  • 日産シーマ 4代目(2001年)

女優・伊藤かずえさんの愛車として、新車時代から乗り続ける初代『シーマ』が話題となっている。「きっと、新しいビッグ・カーの時代が来る。」そんなキャッチコピーで初代が登場したのは、今から33年も前のこと。その頃に思い描かれた“ビッグ・カーの時代”とは、どのようなものだったのだろう。歴代シーマのカタログから想いを馳せてみたい。

初代(1988年)

日産シーマ 初代(1988年)日産シーマ 初代(1988年)
当時のY31系『セドリック/グロリア』をベースに全幅を1770mmに拡幅したボディを採用。トレッドは1500mm超だった。一般的な国産オーナーカーとして初の500万円超のプライスも話題に。

日産シーマ 初代(1988年)日産シーマ 初代(1988年)
255ps/35.0kgmを発揮するV6の3リットルターボが絶大な威力を発揮し、テールを沈めてのフル加速は迫力そのもの。時代が何度か回ったせいか、今見るとプレーンなスタイリングが魅力的に映る気がする。

2代目(1991年)

日産シーマ 2代目(1991年)日産シーマ 2代目(1991年)
初代は『セドリック/グロリア』の一員だったが、この2代目から『シーマ』として独立。スタイリングもプレスドアを用いたフォーマルで重厚な趣に一新。

日産シーマ 2代目(1991年)日産シーマ 2代目(1991年)
全高を1420~1435mmに高め、後席の居住性にも配慮し、ホイールベースは初代+80mmの2815mmに。道路交通情報ビーコン対応ユニットはじめ、電装関連の機能も充実させている。搭載エンジンには4.1リットルのV8(270ps/37.8kgm)。

3代目(1996年)

日産シーマ 3代目(1996年)日産シーマ 3代目(1996年)
エレガントで存在感のあった2代目から一転、グッと一般的な当時の日本の高級車風に生まれ変わったのがこの3代目。筆者は後に某中古車誌の取材で神奈川県・座間の日産まで中古車の取材に行ったが、今だから言うが、力を振り絞ったうえでやっと“ダンディなセダン”の表現を編み出したのを覚えている。

日産シーマ 3代目(1996年)日産シーマ 3代目(1996年)
当時の広報資料には“ハンドフリー自動車電話のシステム構成図”が載っていたりする。エンジンはV8のほかにV6の3リットルターボを設定。シーマ誕生10周年記念特別限定車(写真のモデル)が設定された。

4代目(2001年)

日産シーマ 4代目(2001年)日産シーマ 4代目(2001年)
5代目が現行型ということで、今回はこの4代目までを取り上げることにするが、インフィニティ『Q45』(3代目)、『プレジデント』(4代目)と共通のプラットフォームを用いた同世代のモデルがこの4代目。

日産シーマ 4代目(2001年)日産シーマ 4代目(2001年)
カタログはハードカバーの豪華版。クルマの向きに合わせてヘッドランプの照射範囲を広げるアクティブAFS搭載のマルチプロジェクターキセノンヘッドランプ、トランクオートクロージャー、電子キーなどの先進、上級装備も搭載。エンジンは4.5リットルのV8と3リットルのV6ターボを設定。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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