寝台特急『サンライズ』が乗務員扉を開いたまま走行…原因は車掌の施錠ミス

定期列車ではJR唯一の夜行列車『サンライズ瀬戸・出雲』。使用されている285系電車はJR東海とJR西日本の共同製作で、最高速度は130km/h。
  • 定期列車ではJR唯一の夜行列車『サンライズ瀬戸・出雲』。使用されている285系電車はJR東海とJR西日本の共同製作で、最高速度は130km/h。
  • 7号車クハネ285の乗務員扉で発生した施錠ミス。同車の東京~岡山間での連結位置は中間になる。

JR東海は9月14日、東京発の下り特急『サンライズ瀬戸・出雲』で乗務員扉が開いたまま走行していたミスがあったことを明らかにした。

これは9月13日23時51分頃、東海道本線東田子の浦~吉原間を走行中に判明したもので、沼津駅(静岡県沼津市)を発車後に車掌が車内巡回した際、7号車海側の乗務員扉が開いていたことを確認し、閉扉と施錠を行なったという。

下りの『サンライズ瀬戸・出雲』は、岡山方の1~7号車が高松行きの『サンライズ瀬戸』、8~14号車が出雲市行きの『サンライズ出雲』で、双方の列車は岡山駅(岡山市北区)で分割を行なう。ミスが確認された7号車は『サンライズ瀬戸』の車両で、高松到着後にJR四国が行なった車両点検では扉に異常を認められなかったという。

東京~高松・出雲市間で運行されている『サンライズ瀬戸・出雲』は、東京~熱海間をJR東日本、熱海~米原間をJR東海、米原~児島・出雲市間をJR西日本、児島~高松間をJR四国の車掌が乗務しているが、JR東日本の調査によると、原因はJR東日本の車掌が東京駅(東京都千代田区)から乗車した際、開き戸錠の施錠確認をしていなかったこととされている。この車掌は、JR東日本エリア内の根府川駅(神奈川県小田原市)付近を通過中に閉扉を確認していたという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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