JR東海の次期特急型HC85系、営業運行は7月1日から…試作・量産24両が出場済

キハ85系と並ぶHC85系(右)。基本編成は4両だが、量産車からはD100番台の付属2両編成が登場している。
  • キハ85系と並ぶHC85系(右)。基本編成は4両だが、量産車からはD100番台の付属2両編成が登場している。
  • キハ85系気動車に採用している液体式の現行方式(右)とHC85系に搭載されるハイブリッド方式の違い(左)。ディーゼルエンジンを駆動用に使う気動車と異なり、アイドリングストップにより静寂性を保つことができるほか、変速動作がないため乗り心地が向上する。
  • HC85系のシンボルマーク。

JR東海の次期特急型HC85系の営業運行が7月1日から高山本線の特急『ひだ』で開始される

同車は、ディーゼルエンジンにより発電した電力と蓄電池の電力を併用するハイブリッド方式の車両で、「主電動機」と呼ばれるモーターで走行し、形式名も電車と同じくクモハ、クモロ、モハとなる。通常の電車とは集電方式が異なるだけのため「パンタグラフがない電車」とも言われる。

キハ85系気動車に採用している液体式の現行方式(右)とHC85系に搭載されるハイブリッド方式の違い(左)。ディーゼルエンジンを駆動用に使う気動車と異なり、アイドリングストップにより静寂性を保つことができるほか、変速動作がないため乗り心地が向上する。キハ85系気動車に採用している液体式の現行方式(右)とHC85系に搭載されるハイブリッド方式の違い(左)。ディーゼルエンジンを駆動用に使う気動車と異なり、アイドリングストップにより静寂性を保つことができるほか、変速動作がないため乗り心地が向上する。

2019年12月に量産先行車4両編成1本(D1編成)が登場。量産車は最終的に64両が登場するが、2022年6月9日までに4両編成のD2~5編成、2両編成のD101・102編成の計24両が出場。高山本線や関西本線、紀勢本線、東海道本線、伊勢鉄道で試運転を実施している。

なお、JR東海ではHC85系の営業運行開始を記念して、HC85系の回送列車に乗り同車の基地となる名古屋車両区を見学する親子向けツアー(8月6日催行)や、デビュー記念グッズの発売などを予定している。

HC85系のシンボルマーク。HC85系のシンボルマーク。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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