SUBARU(スバル)は11月9日、『レヴォーグ』『レガシィ』『フォレスター』の排気ガス再循環装置(EGR圧力センサ)などに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは2020年10月21日から2023年10月11日に製造された10万8552台。
対象車種は、EGR圧力センサにおいて、排気ガスに対する耐力が不足していたため、排気ガスによる腐食からセンサ出力異常を起こし、警告灯点灯、加速不良に至ることがあり、最悪の場合、エンジンが始動できないおそれがある。
改善措置として、全車両、EGR圧力センサを対策品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを書き換える。不具合は2320件発生、事故は起きていない。
また、レヴォーグとフォレスターについては、動力伝達装置(インヒビタスイッチ)の不具合も発覚。シフトレンジの位置を検知するインヒビタスイッチの製造工程において、溶着治具の交換基準が不適切であったため、溶着が不十分となり、シール性が不足しているものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けるとスイッチ内部へ水分が浸入することで接触不良が発生し、始動不良や後退灯不点灯に至るおそれがある。
改善措置として、全車両、インヒビタスイッチを良品に交換する。不具合は6件発生、事故は起きていない。
いずれも市場からの情報によりリコールを届け出た。
なお、EGR圧力センサの不具合については2022年5月26日付けでリコールを届け出ていたが、改善措置の内容が不十分だったため、対象範囲を拡大し再度リコールを届け出た。