ホンダの米国部門は2月15日、マイアミ国際ボートショー2024において、ホンダマリンが次世代技術の研究開発を進めていると発表した。
ホンダマリンは設立60周年を迎えた。現在、新技術やパートナーシップの発展、船外機に限らない未来を見据えているという。また、環境に優しい技術とコストとカーボンニュートラルのバランスを取ることで、水上モビリティを拡大していく。
ホンダマリンは環境への影響を低減しながら高出力と性能を両立させる技術の研究開発に取り組んでいる。最新の船外機の「BF350」は、業界をリードする燃料効率を実現した、と自負する。
この技術の成功を受けて、ホンダは2030年までに全世界で6つの新モデルを導入する計画だ。また、日本では小型の4kW電動パワートレイン技術を試験的に導入しており、小型のホンダ電動バイクに使われているモーターと同じものを使用。この独自の電動化技術を小型船外機にも適用する予定だ。
将来の技術に目を向けると、ホンダは安全性を向上させ、水上での操作性を高めるために、自動化と人工知能(AI)ベースの技術を開発している。これには、死角をなくす360度サラウンドビューカメラや、自動ドッキングやトレーラリングが含まれている。