ビッザリーニ、日本市場に進出:復活のV12スーパーカー

ビッザリーニ5300GTリバイバル・コルサ
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イタリアの伝説的な自動車ブランド「ビッザリーニ」。このスーパーカーメーカーが2月22日、日本市場への進出を発表した。東京都港区に本社を置く「株式会社Corse Automotive(コルセ・オートモーティブ)」が、日本における正規ディーラーに任命された。

◆ビッザリーニの歴史

ビッザリーニは、1964年にジョット(ジオット)・ビッザリーニによって設立された自動車ブランドで、モータースポーツの歴史において重要な役割を果たしてきた。ジョットは、アルファロメオやフェラーリでを経て、フェラーリ『250GTO』の開発に貢献した。フェラーリを去った後は、ランボルギーニのV12エンジン設計やイソ・リヴォルタ、イソ・グリフォの開発に携わり、自動車界に大きな影響を与えた。

1964年に自身の会社を設立したジョットは、ジョルジェット・ジウジアーロと共にビッザリーニ『5300GT』を生み出し、1965年のルマン24時間耐久レースでクラス優勝を果たすなど、その技術力とデザインセンスで名声を博した。残念ながらジョットの会社は1969年に破産して活動を終了する。

◆ビッザリーニの復活

ビッザリーニのブランドは、2018年にレザム・アル・ロウミの指揮のもと新たな章を開始した。ビッザリーニを高級自動車セクターの中で再び傑出した存在に戻すことが目標だ。このビジョンの一環として、ビッザリーニ『5300GTリバイバル・コルサ』が発表された。

ビッザリーニの復活は、自動車愛好家に新たな選択肢を提供することで、業界における多様性と市場での競争を促進する。日本市場への進出により、ビッザリーニは新たな顧客を獲得し、ブランドの国際的な影響力を拡大する機会を得る。

ビッザリーニ・ジョットビッザリーニ・ジョット

◆新型車ビッザリーニ・ジョット

2023年9月、ビッザリーニは卓越したエンジニアリングとピュアでエレガントなスタイリングの伝統を基にした、エキサイティングな新型車、ビッザリーニ『ジョット』を発表した。

新型車ジョットのデザインは、ジョルジェット・ジウジアーロとその息子ファブリツィオによるもので、彼らのスタジオ、GFG Styleが手掛けている。父ジョルジェットは1960年代に、ジョット・ビッザリーニとともにイゾ・リヴォルタなど複数の新型車開発に参画している。

新型車ジョットは、アイコニックなビッザリーニ5300GTのデザイン要素を取り入れたカーボンファイバー製ボディが特徴で、過去と現在が融合している。三角形のBピラーやリアウインド・スクリーンのデザインが特徴的だ。

心臓部は、ランボルギーニV12への敬意を表し、同じV12気筒が搭載されている。コスワースと共同開発し、ビッザリーニが製作する。この自然吸気エンジンは、創業者の生誕日(1926年6月6日)にちなんで排気量は6626ccとされた。国際的な法規制と排出ガス規制にも適合しているという。

車体は空気力学的効率を追求し、また最軽量で強靭な素材を使用した。モータースポーツのテクノロジーを取り入れた設計も特徴であり、F1から受け継いだディヘドラル・フロント・スプリッターやリア・ディフューザー、固定式リア・ウイングが、あらゆるドライビング・コンディションで最適なダウンフォースを提供するという。

◆コルセ・オートモーティブの役割

コルセ・オートモーティブは、イタリアの高級車ブランド、ビッザリーニの日本における正規ディーラーとして、日本の自動車愛好家たちにこのブランドを紹介する。国際レース界で活躍するモータージャーナリストの山岸大が率いるコルセ・オートモーティブは、2024年後半に東京都港区にビッザリーニ専用のショールームを開設する予定だ。ショールームは、ビッザリーニの最新のコーポレート・アイデンティティを反映し、ファンや潜在的な顧客にとって、パフォーマンスとデザインの融合を体験できる場になる。

《レスポンス編集部》

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