トヨタ自動車は30日、新型車『シエンタ』の、発売後1カ月の受注台数が、月間販売目標の2.5倍となる、1万7500台に達した、と発表した。使い勝手の良さや、充実した装備に対する割安感が好評、としている。
「片手でポン!」の操作性で3列目へのアクセスを楽にしたスマートユーティリティが自慢の『シエンタ』。しかし座ってみなければ本当の快適性はわからない。何かと敬遠しがちな3列目でも楽しいインテリアには、しっかりとした気配りがあった。
コンパクトサイズに3列シートを与えた『シエンタ』。超扁平型燃料タンクから生まれたパッケージングと、コージー&リラックスをテーマにしたインテリアは、カラーリングと素材にトコトンこだわり、くつろぎの空間を演出している。
『シエンタ』は、『ラウム』や『プリウス』と同様にトヨタ独自のユニバーサルデザイン指標によってパッケージングされている。マルをモチーフにすることによって、質感や楽しさを出すというスタイル上の特徴以外にも、その恩恵は表れているようだ。
ついにトヨタからミニミニバンのカテゴリーに登場した『シエンタ』。ライバルがスペース効率を形にしたシカクいデザインを見せる中で、マルをモチーフに大らかでシンプルな造形をしている。そんなシエンタのデザインキーワードは「あっさリラックス」だった。
ユーティリティが自慢というだけあり、シエンタには考え抜かれた便利なアイテムが採用されている。
エクステリアで丸をモチーフにした『シエンタ』のデザインはインテリアも同様で、エアコン吹き出し口やスピーカーパネル、そしてシフトレバーフィニッシャーまで「丸く」デザインされている。
「片手でポン!」のキャッチフレーズどおりに、ワンアクションでセカンドシートを前方にスライド&チップアップすることのできる『シエンタ』。だが、この秀逸なシートアレンジを可能とするために、シエンタのセカンドシートから後のフロアには、左右スペースを分断する黒い大きなシートレールが前後方向に存在する。
トヨタモデリスタインターナショナルは29日、新型車トヨタ『シエンタ』用に5組のカスタマイズパーツを発売した。
トヨタ自動車が29日発売した『シエンタ』は、「赤ちゃんを抱いた女性」が乗りやすいというイメージで、「ユニバーサルデザインの社内評価を適用して開発した」(張富士夫社長)。永井正之チーフエンジニアによると、「乗降性」については社内で「非常に楽に使えるレベル」としている3点(花マークが3つ)になったという。