『Z4』ではインテリアもかなり凝っていて、“シンプル・イズ・ザ・ベスト”的な「i-Drive」システムは使われていない。ダッシュボードの上に設置されるスクリーンの機能は多彩で、衛星ナビや携帯電話、最新のサウンドシステムなどもオプションで選べる。
『Z4』のボディを支えるのは、『3シリーズ』に使われる後輪駆動プラットフォームのニューバージョンだ。サスペンションは、フロントはストラット式、リアは『Z3』の時代遅れのトレーリングリンク式に代わるマルチリンク式。
『Z4』には、販売開始当初は2種類のエンジンが準備される予定。170kW/3.0リットルと、141kW/2.5リットルのいずれも直列6気筒エンジンだ。両仕様とも後輪駆動で、3.0リットルエンジンには新しい6速MTが組み合わされ、ステアリングホイールにはシーケンシャルシフトボタンが付いている。
ビジュアルにも新しい『Z4』のスタイリングの中でも目立つのが、垂直にカットされたフロントエンドと、そこにやはり垂直な角度で付けられたグリルだ。ヘッドランプの形やサイドのシャットライン、リアのボディ・ラインの流れも、今まででは想像できなかったスタイルに仕上げられている。
近頃のBMWデザインの傾向は、“視覚にユニークなスタイリング”。これに習って『Z4』のエクステリアも、昨2001年デトロイトのモーターショーで披露された『Xクーペ』コンセプトカーに似通った、全体的にシャープなボディ・ラインで、なんとも大胆である。
さて、これが待ちに待ったBMWのニューモデル『Z4』ロードスターだ。今回初めて公式リリースされたフォトからもお分かりのように、あの人気を博したアメリカ生まれの『Z3』から驚くほど大胆な変貌を遂げている。
BMWは新型ロードスター『Z4』の写真を発表した。実車は9月のパリサロン(モーターショー)で披露され、続いて発売される予定。凹面と凸面、そしてそれらが交わって作られるジェントルな曲線がデザインの特徴で、Z4からBMWデザインは新世代に移行する。