「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とは

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マセラティ グラントゥーリズモ モデナ
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◆マセラティが連綿と継いできた「グランドツーリング」の伝統

表層的なデザインやスペックなど目に見える部分だけに留まらない、マセラティが連綿と継いできたグランドツーリング=GTの伝統とナレッジ(知見)は、どこにあるのか? 

欧州車といえば、アウトバーンのような高速道路で日常的に用いられる高速移動ツール、だから動力性能に優れるといった固定観念が、日本では根強い。だが欧州大陸で求められる動的クオリティとは、A地点からB地点まで速く、安全かつ快適に人やものを運べるといった、結果論で語られる高性能とイコールではまったくない。時間を高性能で買う感覚は、アウトバーンの無制限区間が減って推奨速度130km/hとなって以来、とうに過去のものなのだ。

よって今や、出発から到着までの過程で、ドライバーはもちろん、乗り込んだ人々が旅という人生の時間の一部を楽しみ共有できること、移動そのものを豊かな経験にするクルマや動的クオリティに重きがある。言ってしまえば、目的地に着くことは大事な目的だが、究極の目的はそこにはない。

マセラティ歴代のGTがこだわり続けたのも、まさにそこにある。マセラティ原初のGTは、1947年にレーシングカーのエンジン&シャシーに最小限の耐候性と積載性(ルーフやトランクなど)を備えたボディを架装した『A6 1500』だった。裕福なだけでなく腕に覚えのある限られたエンスージャストに向けられた、高貴なロードカー。こうした文脈で読み解く必要のあるクルマが、今に続くマセラティのGTなのだ。

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◆新型『グラントゥーリズモ』のエクステリアが孕む物語性

マセラティ グラントゥーリズモ モデナマセラティ グラントゥーリズモ モデナ

マセラティがグランドツーリングのイタリア語である『グラントゥーリズモ』という一般名詞のような固有名詞を、今日そのまま車名としているのは、もっとも純粋な定義による「GT」、イタリアンGTたらんという矜持の表れといえる。例えば新型グラントゥーリズモに積まれる「ネットゥーノ」ことV6ツインターボ・エンジンは、現代のF1マシンに用いられる技術である「プレチャンパー燃焼システム」を備えている。当代随一のラグジュアリーGTだからこそ、レースの血統に連なる最新鋭テクノロジーが与えられて然るべき、そういうロジックと歴史感覚なのだ。

エンジンについては後ほど詳述するとして、その存在を暗に示すロングノーズ・ショートデッキの、実車のシルエットを眺めてみよう。もちろんGTの古典に則ったプロポーションだが、マセラティ独自のクラシックさは他にも表れている。

発祥の地ボローニャに由来する「トリデンテ」エンブレムの縦格子フロントグリルより、フルLED化された縦長の両ヘッドライトが、上に位置することに注目したい。ラジエーターグリルとヘッドライトがほぼ水平に並ぶのは、長らく権威的な高級車の定石だが、今や大衆車でも採用する顔つきとなった。逆に1950年代、空力を意識したGTやスポーツカーはノーズ前端を下げた分、グリルが下寄りになるのが「よりモダンな顔つき」だった。

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グラントゥーリズモのアグレッシブ過ぎず、愛嬌すら感じさせる優美な顔立ちは、まさしく原点回帰だ。同じくリア側、テールライトもフルLEDで、往年の『3200GT』を彷彿させるブーメラン形の意匠となる。

「コファンゴ」と呼ばれるフェンダー一体で、これまたクラシックな前ヒンジ式ボンネットは、抑揚あるボディラインをさらに流麗に引き立てる。エアレットを作り出す柔らかなプレスラインやボディサイドの3連エアベントなど、パフォーマンスを物語るディティールすらエレガントにまとめられている。逆にいえば、視覚上では入念に獰猛さを抑え込んだからこそ、物語性のある矛盾を孕んだ、緊張感あるシルエットなのだ。

だがグラントゥーリズモの静的質感の白眉はインテリアにある。

◆大人4人を包み込む“本物の”2+2シータークーペ

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エレガント志向の「モデナ」と、ハイパフォーマンス版の「トロフェオ」で、内装トリムのテーマはそれぞれ異なる。イタリア流エレガンスという観点でむしろ強烈な印象を残すのは、ハンドクラフトによるレザートリムの甘やかな風合いで、ベージュとグレーの優しい色合いを備えた、前者だ。イタリアらしい柔らかな鞣しによる肌触りのいいレザーが、ダッシュボードからドアパネル、シートにセンターコンソールまで張り巡らされ、乗員を優しく迎えてくれる。

瀟洒(しょうしゃ)で官能的なインテリアにもかかわらず、12.2インチのメーターパネル、12.3インチのメインスクリーンと8.8インチのタッチパネルで構成された、計33.3インチものデジタル・インターフェイスは、決定的にモダンだ。とくにセンターの2画面は、ドライバーの視線そして操作する指が届きやすい仰角に設定されている。一方で走行に直接かかわる部分、PRNDのシフト操作はセンターコンソール上に、「CONFORT/GT/SPORT」という走行モード切替はステアリングホイール内に、物理的ボタンとして配されている。いずれも、人間工学を中心に据えるイタリア流のエルゴノミーの表れだ。

マセラティ グラントゥーリズモ モデナマセラティ グラントゥーリズモ モデナ

加えて驚くべきは、リアシートの造り込みと快適性だ。レザー張りのトリムについても一切手抜きはなく、左右の肘掛けはセンターコンソールの高さと見事に揃えられている。ニースペースがしっかり確保されているのはもちろん、ドリンクホルダーやUSBコンセントといった装備を含め、大人が長時間座ることのできる“本物の”+2シートが備わっているのだ。4ドアのサルーンに比べれば「はまり込む」ようなアクセス性とはいえ、繭に包まれるようなコクーニング効果、限られたスペースだからこその心地よいホールド感は、中途半端に広いだけのリアシートを、何ら羨むところがない。

310リットルのリアトランクや70リットルの燃料タンク容量といい、グラントゥーリズモのパッケージングのすべては、大人4名が心地よく長距離移動をこなせるという一点に収斂していく。だが、その焦点がピタリと合う瞬間は、やはり動的なバランスの中に訪れる。

◆日常のささいな移動ですら小冒険に変えてしまう

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ステアリングを握って走り出せば、3リットル・V6ツインターボ「ネットゥーノ」エンジンの、多面的な魅力が押し寄せてくる。実用域においてスムーズで力強いことは確かだが、それだけではない。パワーユニットのコンパクトさ、かつ低重心でフロントミッドシップに搭載されるゆえ、シャシーと圧倒的な一体感がある。

通常時はほぼRWDとなるAWDシステムで、安定させるべき局面でだけ前輪を駆動するAWDシステムであることも大きい。しなやかな乗り心地と意のままに操れるハンドリングによって、ロングホイールベース&ワイドトレッド内に収められた4座のキャビンは、サルーンとはひと味異なった上質な移動空間へ様変わりする。

さらにドライバーにだけもたらされる歓びの深さも、忠実にして豪放なネットゥーノの特徴だ。ビッグボアの多気筒エンジンらしく穏やかに走らせることもできる一方で、アクセルを踏み込んだ途端、猛々しいフォルテの調子を帯びるのはまるで優れた楽器のようだ。とりわけトップエンド域では、プレチャンバーの綺麗な燃焼感に、鋭くそそり立つような回転フィールがオーバーラップして、精密かつ野性的なエキゾーストを奏でる。荒々しいだけの多気筒エンジンには望むべくもない、洗練の極地といえる芸当だ。自らの予想を超えるほどに遠くまで、飽かず快適に旅を楽しみ続けられる、そういうスケールの大きな走りこそが、本物のグランドツーリング性能なのだ。

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ネットゥーノのスペック仕様は「モデナ」が最高出力450ps/最大トルク600Nmであるのに対し、「トロフェオ」が550ps/650Nmとなっている。高回転域でのひと伸び、刺激を重視するなら後者だが、日常の速度域で大きな差を感じないようであれば、インテリアの好みで前者に決めても後悔はしないはずだ。トロフェオについても、マセラティGTの誕生75周年を記念した世界限定75台のアニバーサリー・モデルで、グリーンまたはレッドのアクセントカラーを用いたスペシャルな内装を選ぶことができる。

操るドライバーや乗り込んだ人々の感情に、敏感に忠実に寄り添うグラントゥーリズモは、極度に洗練された一台であり、乗る人の喜怒哀楽をも映し出すクルマでもある。ひとたび走らせれば、これが芸術と歴史の国イタリアで生み出されたことに合点がいくはずだ。グラントゥーリズモは特別な旅行のような大舞台をつつがなく務めるだけではなく、日常のささいな移動ですら旅めいた小冒険に変えてしまう。人生を彩る快適な旅とはそういうことで、知ったら最後、そうした旅のない人生の味気なさには、もう戻れないのだ。

まずは、ご自身の目で新型グラントゥーリズモを見て、触れて、身近な“旅”を発見することから始めてみてはいかがだろうか。

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《南陽一浩》

南陽一浩

南陽一浩|モータージャーナリスト 1971年生まれ、静岡県出身。大学卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスのライターに。2001年より渡仏し、パリを拠点に自動車・時計・服飾等の分野で日仏の男性誌や専門誌へ寄稿。現在は活動の場を日本に移し、一般誌から自動車専門誌、ウェブサイトなどで活躍している。

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