オートバイテル・ジャパンが発表した2月の新車売れ筋ランキングは、1月に発売された三菱自動車の『デリカD:5』が初登場で1位となった。2位は前月まで7カ月連続トップだったホンダの『ストリーム』で、3位は前月と同じトヨタの『エスティマ』だった。
06年は様々な新型車が登場したが、中でもヒットとなったモデルがトヨタ『エスティマ』。300万円超えのモデルとしては異例の売れ行きに伴って、人気の高かった先代モデルの中古車相場は緩やかに下降ラインをたどっている。
スタイリシュミニバンの先鋒を切ったモデル。ハイブリットの登場でラインアップは充実した。
トヨタ自動車は10月31日、『エスティマ』のABS(アンチロックブレーキシステム)制御コンピュータに不具合があるとして国土交通省に改善対策を届け出た。05年12月から06年10月までに生産された1万8149台が対象。
やっぱりこうなっちゃうんだな。3.5リッターのV6エンジンが与えられた新型『エスティマ』を最初に手にしたときの感想である。
『オデッセイ』とともに日本に“ミニバン”を定着させた立役者も、今や数えて3代目。当初は世界市場を見据えて誕生したものの、今では日本人の特殊な(?)嗜好を満たすべく事実上の日本専用モデルと改められているのも、数あるライバルたちと同様。
280psのパワーユニットを押し込み、国際線ビジネスシート並みの安楽空間を持ち込んだのが『エスティマ』の特徴。
『エスティマ』に乗っていて感じる不満は「道路の継ぎ目などを通過する際に感じるショックが従来の日本車レベルを超えていない点」だけといってよかろう。
プラットホームまで一新した“フル”モデルチェンジなのだが、商品企画、空間設計は先代継承で、走りも含めてとくに何かが進化したという印象はない。「スタイリッシュ・ミニバン」を代表する商品ではあるのだが。
トヨタは、『エスティマ』に、特別仕様車「2.4アエラス“G-EDITION”」、「2.4アエラス“G-EDITION NAVI Special”」を設定し、全国のトヨタ店ならびにトヨタカローラ店を通じて、8月24日より発売した。
オートバイテルジャパンが発表した新車売れ筋ランキングによると、ホンダの『ストリーム』が前月に続いてトップとなった。2位もホンダで前月4位だった『フィット』がランクアップした。
シチズン時計は「CEATEC JAPAN 2006」に出展し、トヨタ自動車と東海理化と共同開発した「キーインテグレーテッドウオッチ」を展示した。スマートキー機能を内蔵した腕時計で、身につけているだけで、自動車のドアの施錠・解錠およびエンジンの始動を可能にする。
現在のミニバンブームの火付け役になったのが『エスティマ』。今度の3代目はさらに完成度が高まり、姿こそミニバンでも、実質的には高級セダンとして通用する水準に達した。
『エスティマ』に搭載される3.5リッターV6エンジンはレクサス用のものとは仕様が異なるが、206kw/344Nmの余裕あるパワー&トルクによって、とても気持ちのよい走りを味わわせてくれる。
乗ったのは、いちばん高い4WDの“アエラスGパッケージ”。本体価格380万円超。フルオプションの広報車だと490万円に迫る。高いだけあって、悠揚迫らぬ高級ミニバンだが、さりげなく高いスポーツ性能もあわせもつのが印象的だ。