ポルシェ『911』と『ボクスター』に採用されたニュー・フェイスは、あくまでも昔の古いもの。しかし、仕立ての良いグレースーツであることは、いつの日も変わらない。
今回のパリショーも、多くの量産モデルやコンセプトカーなどの興味深いスタイリング提案に飾られ、大変盛り上がっていた。特記すべき事項をモデルまたはメーカー別に挙げよう。シトロエン編。
新型メルセデスベンツ『Aクラス』は先代に比べると、とくにリア周りに改善が見られるものの、依然としてロジックに欠けたスタイリング。BMWにも共通して言えるが、最近のメルセデス・デザインにはベクトルの乱れが感じられる。
メルセデスベンツ『CLS』は、ブランド神話とステイタスのみを求める顧客をターゲットにしたかのようなモデルだ。機能性や居住性、人間工学を無視したスタイリング。特にリアドア形状とノブの位置。
今回のパリショーも、多くの量産モデルやコンセプトカーなどの興味深いスタイリング提案に飾られ、大変盛り上がっていた。特記すべき事項をモデルまたはメーカー別に挙げよう。まずはプジョーから。
VW:フォルクスワーゲンは8月末に本国ドイツで発表した『ゴルフ4モーション』四輪駆動仕様を、パリモーターショーで国際披露した。4モーションシステムは2代目に進化。
パリモーターショー、アルファロメオ・スタンドのセンターステージは、マイナーチェンジなった『147』のために用意された。フロントエンドのデザインが現行アルファ・アイデンティティに統一された。
メルセデスベンツはパリモーターショーに、世界初公開となる『ビジョンB』スタディを出品した。メルセデスベンツが提案した“スポツツアラー”コンセプトのうち、CST=コンパクト・スポーツツアラーがビジョンBである。
メルセデスベンツはパリモーターショーに、クロスオーバースタディの『ビジョンR』スタディを出品した。
フォルクスワーゲンは9月23日から開催されているパリモーターショーで新型『ゴルフGTI』を発表した。VW初の「FSIターボ」エンジンを搭載し、ゴルフシリーズの頂点に立つモデル。3ドアおよび5ドアが用意される。
パリモーターショーでは、マセラティの創立90周年を記念して、『スパイダー90周年モデル』を発表した。フロントとリアのデザインをよりスポーティに、また、リアウィングなどのエアロダイナミックスも改善された。
パリモーターショーでは、イタリアのランチアが、小型MPVの『ムーザ』を展示していた。ムーザは、ランチアのハッチバック『イプシロン』のデザインを踏襲しながら、居住空間を拡大したお洒落なMPVだ。
10日まで開催中のパリ・モーターショーでは、メルセデスベンツ・ファミリーのスタディ車として『ビジョンR』と『ビジョンB』が展示されている。
春のジュネーブモーターショーに参考出品されたアルファロメオのワゴン/SUVクロスオーバーが、量産型『クロスワゴンQ4』(Q4が車名に追加)としてパリモーターショーに展示された。
冬が長く、明るい陽射しが貴重なヨーロッパでは、サンルーフの需要も大きい。日産が発表したコンセプトカー『トーン』に採用された「ツイン・グラス・ストリップ」は、前後方向に長く2本のガラスルーフを配置。