ホンダ・CR-Z(シーアール-ズィー)は、本田技研工業が生産・販売を行う2ドアハイブリッドカー。CR-Zは、環境負荷を抑えることを最優先にされるハイブリッドカーにおいても、運転する楽しさを感じることの出来るスポーツ性を融合させた車両である。 2+2のライトウェイトスポーツというパッケージは、CR-Xや初代インサイトを彷彿させるものである。
ホンダブースでひと際異彩を放っていたのが、『CR-ZハイブリッドR』と名付けられたオリジナル仕様の『CR-Z』。SEMAショーで先に公開されたもので、米国ホンダR&Dと、ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)が制作した、タイプRを予感させるチューニングカーだ。
COTYは多くの人が選考委員となっているため、様々な見解の集約がCOTYになると思っている。ボクはといえばいつも10年後に選ばれて当然と言う視点で選定しているつもりだ。
本来、価格も車格もカテゴリーも、それぞれ違うものを一列に並べて点数をつけるのだから、何を基準すべきなのか、そのこと自体が難しいし、60人なりのいろいろな意見はあっていいと思う。
ぶっちゃけ賞はインパクト第一だと私は信じる。いいクルマである以上に、その年にどういう影響を世の中に与えたのか? 今後、どういう影響を及ぼすのか? それが最も大切だ。
7社の国産車メーカーがひしめく国であり、新車販売における国産車の比率が95%以上と高いこともあって、これまでイヤー・カーにはずっと国産車が選ばれてきた。しかし、今年はVW『ポロ』の健闘で日本市場もグローバル標準でクルマを評価する時代になったと感じた。
走る楽しさとは何か? エコとは何か? はたまた、買った人の満足感とは、この時代にどのようなものから生まれるのだろうか? といったことを深く深く考えさせられたのが、今年のCOTYでした。
去年のCOTYは『プリウス』か、『インサイト』かで物凄く悩むことはなかった。自分の中でそれなりの開きがあったから。
ホンダ『CR-Z』は、パッケージングを含めゼロスタートで開発するという投資の大きさは、市場の規模を考えればキワドイ挑戦だったはず。
スズキ『スイフト』のまじめな作りこみと走らせたときの質感の高さに感動して10点を投じた。その出来の良さはVW『ポロ』に勝るとも劣らない出来栄えだと思う。
歴史的な接戦となった今年のカー・オブ・ザ・イヤー。『CR-Z』が10点、『ポロ』が9点と、両モデルの評価は、ボクの中でも拮抗していました。
ホンダ『CR-Z』とVW『ポロ』の2車には、実は熱を出し1日半寝込むほど(!)迷わされた。
2010年度のグッドデザイン賞、ホンダ『CR-Z』は大賞候補ベスト15を対象に行なわれた第1回投票で64票と、上位5位を対象とする第2回投票へ進むことができなかった。
わが母校でもある早稲田大学の大隈講堂で開催された今回のCOTY選考会は、午前中に早大主催のシンポジウムが組まれていた。その中で出た「趣味と実用のクルマを分けて考えるべき」というメッセージ、まったく同感だ。
今回の配点は、ホンダ『CR-Z』に10点、VW『ポロ』とプジョー『RCZ』に各々5点、スズキ『スイフト』に3点、トヨタ『マークX』に2点とした。
配点は、VW『ポロ』10、ホンダ『CR-Z』9、日産『マーチ』3、マツダ『プレマシー』2、スズキ『スイフト』1 。